紅葉真っ盛りの京都に行ってきた②話題の瑠璃光院に挑戦、整理券〜拝観までの過ごし方
前回に引き続き、京都観光の記録をお届けします。11月22日の夜に東京を出発し、その日のうちに高台寺のライトアップを拝観、日本酒を堪能して26時くらいに就寝しました。早起きして朝の気持ち良くて人も少ない時間帯にお寺回りたいと言っていた舌の根も乾かぬ内にいきなり宵っ張り。だって日本酒とおばんざいが美味しいんだもの仕方ない。
そんな京都二日目です。今回回った場所はこちら!
Contents
二日目は話題の瑠璃光院に挑戦
今回の京都旅行、どこに行こうかと同伴者と相談する中で、やっぱり金曜夜に京都入りできるメリットは土曜の朝から行動できる点(その結果、土曜に移動を開始する関東勢に対してリードできる)だろう、という話になり、京都市内から少し外れていて、しかも観光客が押し寄せそうな場所に行ってみたらいいんじゃないかと………
そうだ、瑠璃光院に行こう。
てな訳で、SNS等で話題の瑠璃光院拝観にチャレンジしてみました。
四条から瑠璃光院への移動
結局朝は8時くらいにのそのそ起きだし、9時過ぎくらいにホテルを出発しました。アレッこれ早朝に東京を出発した人よりむしろ遅い…?
電車とバスの1日フリー券(900円)を四条駅で購入し、電車で国際会館駅に到着すると改札のところにバス乗り場の案内をするお兄さんが立っていて驚いた。
(めちゃくちゃ声張り上げながらバス乗り場のある出口を案内してくれていて、そんなに飛ばしたら喉潰れちゃうよ…と心配になった)
案内された出口を出ると目の前にバス停が。
臨時便が出ているようで、車内はぎゅうぎゅうにならないくらいの人の量。三千院方面に向かう人もいるのでしょうね。瑠璃光院の最寄りのバス停まで、距離はさほどでもないけど(3キロくらい)道が渋滞しているもんで、トロトロ走って20分後くらいに到着。
バス乗車時の注意点:バス単体のフリー券(600円のやつ)ではバス料金に差額が発生して、しかも差額の支払いは現金のみなので、バスフリー券の人は小銭を持っておいた方がいいです。電車バスのフリー券は、なぜかフリーの範囲内らしく精算無しで済みました。
到着したのは八瀬駅前というバス停。
この八瀬には、叡山電鉄と比叡山へ向かうケーブルカーの乗り場もあるので、人がいっぱいいました。でも予想よりも混んでない…それはそうとどうして河原に人がいっぱいいるんだろう…?と思いながら奥へ進むと衝撃の展開が。
なんと整理券配布で拝観時間が13時半から!
なーるほど、だからみんな河原で時間をつぶしているのね。引き下がる訳にもいかないので、ひとまず整理券をいただくことに。
拝観料2,000円。たっか!たっか!(二回言う)
3時間ほど時間があるので、河原にずっといるのは勿体無い。ここは足を伸ばして比叡山は延暦寺へ!行ってみることに。
勃発、延暦寺広すぎる問題
バス停方面に戻り、まずはケーブルカーで比叡山山頂をめざします。
ケーブルカーとロープウェーを利用して比叡山山頂へ。セットで買うと往復1800円…中々高い。笑
ケーブルカーとロープウェーの間には何もない(正確に言うと崖から円盤的なものを投げて空中に設置された輪っかの間を通す遊びができるけど、やっている人は誰もいなかった)ので、そのままロープウェーで山頂をめざしましょう。
山頂に着くと、ガーデン的なものがありますがぬるっとスルー。
5分ちょっと歩くとバス乗り場がある(坂道なので帰り道が結構きつい)ので、バスで延暦寺まで。下調べもせずに来てしまったので、バスが向かう”延暦寺”が意外と広くて焦る。観光客が行くには、延暦寺における中心的建物のある東塔エリアをめざすのがいいみたい。
バスで東塔をめざすと、曲がりくねった車道から琵琶湖が!初琵琶湖にテンション急上昇、何せでかい、でかすぎる。
しかし全貌を把握する前にバスはまた曲がりくねった道を進んでしまい、スケール感をつかみきれないまま再び山道へ。
比叡山山頂からは、恐らく琵琶湖を一望できるビュースポットもあるようなので、車で来た人だったらもう少しゆったり観光できるかもしれないですね。ただ、車だと延暦寺の駐車場がとても混んでいたので、それはそれで時間がかかって大変かも…?
延暦寺バスロータリーというバス停で下車。お土産屋さんがあったりして、ザ・観光地!な趣。お土産屋さんを迂回すると、拝観受付があるので、拝観料(700円)を支払い早速中へ。上り坂の両脇に立て看板がずらっと並び、延暦寺を開いた最澄のヒストリーが分かりやすく書かれていて興味深かった。
坂を上ると、大観堂がありました。
まずお参りして御朱印をいただき次へ。
外に出ると鐘楼があって、人が並んでいたのでどうやら誰でも鳴らすことができるよう。数分並んでトライすることに。一突き50円で、連打禁止との札が。笑
初鐘突きでやや緊張したものの、鐘を鳴らす木のなんていうのかな~あれ、槌?が意外と軽量だったので、思わず突く速度を緩めて叩いてしまったもっと全力で叩けば良かった。(同行者に「音小さかったね」と煽られてむむっとなった笑)
鐘楼を通り過ぎ、階段を下るといよいよメインどころの根本中堂(こんぽうちゅうどう)が!…ところが、根本中堂は大改修中で、幕に覆われた姿に!
とりあえずお参り前に御朱印を預けておこう…と思ったら、御朱印は20分待ちとのこと。普段ならむしろ丁度いいくらいなのだけど、今回は瑠璃光院に戻るための時間を確保しなければならないので、入口をくぐった段階で拝観する列ができていたため、超残念なことに拝観はここで断念。どうやら工事中の様子も見学できるようだったので、珍しい拝観になっただろうに…不滅の法灯も見たかったな…大観堂と鐘楼に時間をとられたばっかりに…笑
根本中堂を後にして、近くにあった大黒堂へ。延暦寺では仏様の縁日に紺紙金泥の特別な御朱印を授与しているそうで、行った日は大黒堂で限定御朱印を配布していました。延暦寺の大黒さまは三面大黒天と言って出世を司るそうなので、時間が無いながらもしっかりお参りして、バスロータリーに戻ります。(出世しすぎても楽しくなさそうだから、楽しく暮らせていれば出世しなくても良いかなとも思っている)
帰りのケーブルカー、ロープウェー共に行きよりも空いていてタイミング良く乗ることが出来たので、帰りは20分くらいだったかなあ、瑠璃光院の整理券時間に対し余裕を持って帰ってくることができました。(逆に、これから延暦寺に向かう方はかなり混雑していて時間かかりそうだったな。瑠璃光院終わりの人が流れてきているのかもしれない)
満を持しての瑠璃光院
さて、念願の瑠璃光院です。スタッフさんに整理券を見せると既に出来ている待機列へと案内され、指定された13時半から少し過ぎたタイミングで、待機列の先頭から案内が始まりました。
3分ほど進んでいくと、川沿いの道に瑠璃光院の入り口がありました。(そこまでの道は普通のお宅が並んでいるので、これ住民はオーバーツーリズムというか、迷惑だろうなと…)
入り口前にも待機列が用意されていて、入場は順番に係りの人が案内してくれます。しかも、係の人は入り口での写真撮影も行ってくれるので、すごく親切な印象を受けました。
門をくぐると上り階段。既に人が多いのでゆっくり進みます。階段を上った先に建物がありますが、ここは出口なのでスルーして先に向かいます。人波に乗って進むと建物入り口へ。ここにもお兄さんが居て、脱いだ靴を入れるビニール袋を用意してくれています。(ビニール袋を広げて待っていてくれて、靴を突っ込み受け取るというホスピタリティ)
※※ちなみに、門に入るところか靴を脱ぐところか、どこで受け取ったか忘れましたが、拝観記念と言ってビニール袋を渡されるのですが、実はこれが伏線になっています※※
靴を脱いだら階段で2階へ。二階に上がると人人人!
窓から見える紅葉を写真に撮る人の列!
その反対側には、これまた人人人!
あれです、雑誌やテレビで引っ張りだこの風景、あれを撮るために、しゃがみ込む人と待機する人で、人垣が出来ていました。
人垣から少し離れた室内に係りの方が居て、「長居するな、後ろに譲れ、撮り直すなら列に並び直せ」等の注意喚起を柔らかい口調で行ってくれています。
これはもう、せっかくだから並んでよい写真を…と思い、なんとか撮影できたのがこちら。
別の角度からもう一枚。
わあい映える〜〜〜〜
でもあれなんですね、黒々と紅葉が反射しているのは、わたし床なのだと思い込んでいたのだけど、実際には磨かれた黒テーブルだったので「あ、そうすか」と思ってしまいましたごめんね。
ちなみに、振り返ってみるとこんな感じ。夢壊しちゃうので載せない方がいいのかもしれないけど、余りの人の多さにちょっと笑ってしまったので。
一番の写真スポットを通り過ぎると、何故か写経している人が沢山居てびっくりした。その様子を横目に見つつ、上がってきたのとは別の階段で下に降りると、さっきの映えポイントの真下に出る格好に。こちらは畳敷で、先ほどの黒塗りテーブル等もないので、自由にお庭を眺めることが出来ました。
何となく縁側までは行かずに、縁側から畳一枚分開けたところで写真を撮る人が多かったのでその秩序を守りつつ撮影。部屋自体はそこそこ広いので、映えスポットほどは押し合いへし合いにはならずに済みます。
座ってお庭を眺める時間をしばし設けることが出来たので、先ほどもらった(いつもらったのかは忘れた)ビニール袋の中を覗いてみると、ペンと…写経の用紙!
なるほど、先ほど建物二階で写経していた人が多かったのは、そもそも拝観セットの中に写経が含まれていたからなのね!なーるほど。
広間を抜けると、御朱印の受取所がありました。こちらの御朱印は、紙に書かれたものが積まれていて、自分で日付を記入し、心付を賽銭箱的なものに入れる、という独自スタイル。合理的ィ!
御朱印の間を後にすると、お土産コーナーが。瑠璃光院限定という和菓子は試食も出来ます。(美味しかった)
瑠璃光院オリジナルというよりも、京都らしい小物が幅広く置いてあるので、ここで何か買うのもありかも。
お土産コーナーを抜けると、別棟っぽい場所に移動することができ、先ほどとは違う角度からお庭を眺めることが出来ます。そして出口から出てみると、なるほど門の入り口の階段から上がってきたところに見えた、最初の建物入り口に出てくるのでした。
敷地の一番奥から入り、建物の中を上がったり下がったりしながら、最後は敷地手前の出口から出てくる、という構造になっているようでした。
門を出て、これにて瑠璃光院の拝観は終了です。つ、つかれた…狭い建物に人が多すぎるんだ…
拝観料2,000円の是非
元々が別荘地であり、祈りの場ではなくお庭を愛でるための場所で、特に歴史的遺物や秘仏がある訳でもなく、写経セットはついてくるものの、拝観料は2,000円…拝観まで3時間待って…
正直なところ、お金の匂いがすごいというか、高すぎるし混みすぎている印象を受けました。
が、考えてみれば、元々は隠れスポットであったはずの瑠璃光院が、SNS等で注目を浴び、わたしもそれに釣られてやってきた一人な訳で。
ひっそりとした隠れ里に大挙として人が押し寄せ、当初は混乱もあったでしょうが、今回来てみると大勢の誘導係が手際良く案内してくださったおかげで、混雑しているものの混乱はなく、皆さんマナーを守って静かに見学している印象を受けました。案内導線にも無駄が無く、長居して写真を撮る人がいたら注意するなど、行き届いた案内が為されていました。
臨時バスの導入、多すぎるほどの案内係の配置、清掃整備…それらの維持管理費用も含まれているのだと思えば、まあなるほど、確かに通常の拝観料より高くても仕方がないのかもしれないな…そんな気持ちになりました。
総括すると、高いけど、混んでるけど、黒塗りはテーブルだけど、それでも行きたい人は挑戦すべし!ということになります。ついでに延暦寺に行けるしね。(ただし、広すぎるので3時間で行って帰ってくるのはキツいです)
二泊三日の京都旅行、大事な中日の半日を瑠璃光院に充てるという選択肢は、まあそんなに悪くなかったと思いました。