【ひとり読書旅】サラバ南魚沼!成果と課題
2024年初夏のひとり読書旅、南魚沼の陣。
最終日の3日目です。(もうすっかり冬になってしまったので、そっと公開しておく)
1日目は”隠れ里”って感じの秘境なのに清潔感大爆発の最高旅館に泊まり、
2日目はイマドキカフェでコーヒータイムを過ごしつつ、癖つよホテルにステイ。
そんなこんなで、3日目・最終日です。
やっぱり旅先にはいい感じのカフェ欲しい問題
大湯温泉・友家ホテルをチェックアウトしたのち、再び乗合タクシー(路線バスが廃止になった代わりに、事前予約するとタクシーが来てくれて、乗合になる代わりにお安く移動できる行政サービス)を使って小出市内に戻ります。
この日は日曜の朝だったので、4人の乗合になりました。
タクシー1台で知らない人と満席状態で乗り合うのしんどな…と思っていたら、4人以上の場合はバンが手配されるらしく、むしろ快適でした。このサービスいいなあ。
しかも、行政のチラシ?には、大湯温泉から小出駅までは40分程度かかるという時刻表になっているのですが、実際はスイスイ進んで25分くらいで駅まで着きました。
路線バスと違ってバス停に立ち寄ることが無いのでスムーズなのでしょうね。
この日、真っ直ぐ帰路につくか寄り道するかをすごく悩んだのですが、(行きたい観光地が近隣になかったことと)目的が”読書”である以上観光しなくても良いだろうと結論づけて、東京に帰ってから引き続き読書することにしました。
(旅先で読書するならカフェに寄りたいところですが、結構広域で調べた結果、公共交通機関を使いこなして寄りたいカフェが無かったのです。残念)
旅先における居心地の良い、立ち寄りやすいカフェは、重要であるとの学びを得ました。
なので、旅に出たのに結局東京で読書するという敗北感を無視して、チェックアウトしてから真っ直ぐ駅に向かったのでした。
ローカル線を時間通り乗ることよりも大切なもの
そうは言っても、小出でやり残したことが一つだけありました。
緑川酒造の日本酒を手に入れることです。
1日目と2日目、どちらも宿のお酒で用意されていて、飲んだら美味しかったこと。
そして何より、調べてみたら東京では入手困難だと分かったため、絶対にここで買って帰ろうと意気込んでいました。
緑川酒造さんは南魚沼市に酒蔵があり、ご自分が認めた酒屋さんにしか卸さないというガンコ営業を続けていらっしゃるらしいのです。百貨店やスーパーでは絶対に手に入らない、という触れ込みにやられた。そんなの、絶対飲みたい!
乗合タクシーで小出駅前に到着後、一目散に富士屋さんへ向かったのでした。
一目散と書いたのは、実は前述の通り予想到着時間よりも早く小出駅に着いたことによって、想定よりも一本早い在来線の電車に乗れそうだったのです。
新幹線への乗り継ぎも良く、東京駅にお昼頃には到着できそうな気配がしました。
逆にその電車を逃すと、次の在来線は数十分後です。さすがローカル線。
なので、お店のおすすめかつ常温でも取り扱いOKな「雪洞貯蔵酒 緑」を急いで購入。
お店の方も電車の時刻表が頭に入っているのか、手早く梱包してくださいました。親切。
そして小走りで駅に向かい、気がつきました。
この駅、Suica使えないんだわ!
切符を買おうとしていたところで、乗りたかった電車がホームにやってきます。切符を買ったところで無常にも出発。(当然)
お酒を買ったばかりに、電車を逃してしまいました。
うん、全然悔いないです。
だって扉の閉まる待合室が駅にある(酷暑からは逃れられる)ので、そこで読書していればいくらでも電車が待てるもの。むしろ強制読書タイムが持ててラッキーまである。(これはちょっと言い過ぎ)
これも旅の醍醐味と思って、いそいそと待合室へと向かいました。
気分転換に読んだ「spring」が傑作でして
電車を待つ間に本を読もうとして、読みかけの「百年の孤独」を手に取りましたが、ここで読み続けることに迷いが生じました。
正直、約3分の1ほど読み進めてみても、本作の面白さがいまいち伝わってこないというか、読むペースが一向にあがらず、このまま読んでも絶対に旅の間では読み切れないな……、という雰囲気がプンプン漂ってたのです。
このままだと「この旅でコレが読めた!」的な達成感が味わえそうにないのです。それはちょっと寂しい。
※実はこのタイミングでKindle Unlimitedに加入してしまい、しっかり漫画を読んでしまったので予想以上に読書時間が短かったことが要因としては大きく、単なる自業自得だったのでした。だってプライムデーだったから……。しかし、緑豊かな車窓を眺めながらタワマン文学漫画にどっぷり浸かるコントラストは、それはそれで思い出にはなりました。
ということで、保険のために持ってきていた恩田陸の「spring」にここで選手交代。
こちらは発売直後に買って3分の1ほど一気読みしてから、そのまま少し寝かせていた作品でした。
これがですね、やはり恩田氏の綴る文章の面白さというか読みやすさというか……ぐいぐいページが進むったら!百年の孤独との対照がすごいったら。あの進まなさは一体なんであったのか。
「spring」の感想は別記事で改めて書くつもりですが、恩田さんの執念めいたものに引き摺り込まれたのもあるし、題材も新鮮で面白いし、やっぱり”ハル”というキャラクターがずるい。
小出駅の待合室で読み、在来線の車内で読み、新幹線の車内でも読み、東京の喫茶店に着地してそこでもまた読み、最終的には帰宅後も読み続け……その日のうちに読破しました。
残り3分の2弱であったことを差し引いても、ズブズブの一気読みです。
ああ心地よい疲労感、最高。
最後に集中して本が読めたという満足感も得られ、無事にひとり読書旅が終了しました。
旅を終え、最強デッキを作るなら
ここからは反省というか感想戦です。
今回の旅をもっと充実させるには、どうすれば良かったのか?
- お昼ごはんを食べる場所はあらかじめ複数案用意しておくことがベター
- カフェも同じく
- スマホの誘惑には抗い難く、デジタルデトックスする方法を考えた方が良い
- 読みたい本、読める本を用意しておいて始めに読むと、読書の勢いがつきそう
- 沢山本を持っていっても、大概手をつけずに終わる
この学び、次に活かしてやりますよ!(体育会系読書)
さらにこの経験を活かし、「ぼくがかんがえるさいきょう読書旅せっと」を作ってみました。
もし読書にどっぷり浸かる旅をお考えの方の参考になりましたら嬉しいです。
Kindle(電子リーダー端末)
これは買って損ないなと思います。
E-inkスクリーンとやらが本当に紙みたいな読み心地で没入できるのと、スマホで読むとどうしても別のことがしたくなってしまうので。(ええ、わたしはツイステとポケスリを嗜んでおります)
デジタルデトックスもできる、読書に集中できる、読み切れないだけの本を持ち歩ける!
Kindleありがとう!今後ともお世話になります。
ただし、わたしの場合はですが、「いつでも読めると思って、読まない」状態に陥り、Kindleだと読書が捗らない時もあります。
本にも鮮度はあるし、”紙の本”という質量や存在感も大事ですよね。
なので、読書旅の持ち物としては「買いたての文庫本1冊」と「電子上で積読になっているKindle端末」、このバランスがベストと考えます。
Kindle Unlimitedとも相性バッチリですね。
”何となく読みたいと思っていた本”が、たいていの場合は対象になっているので。
アガるブックカバー
こちらも鉄板ですね。
ブックカバーは別に無くてもいい派(文庫でもハードカバーでも、表紙のカバーを外して読むことが多い)ですが、やっぱりあった方がテンション上がります。
今のお気に入りカバーはBIBLIO PHILICさんのものです。
三省堂神保町店が一時閉店する時にセールになっていて、一目惚れでした。
使うたびにご機嫌。かわいいーーーー!
本がグシャるのを防ぐ入れ物
読書旅に関わらずなのですが、仕事でもプライベートでも仕切りのないカバンを使う機会が多いので、そして粗雑な性格なもので、ポイポイっとカバンにものを突っ込んでしまいがちです。
そうすると、本がグシャッとなるわけで……
自業自得とはいえ、あれほど悲しいことって無いですよね。
そんなわけで、ブックカバーにかけた本をさらに保護する袋を最近使うようにしています。
袋は本当に何でもよくて、軽ければ軽いほどよい。
ということで、今は温泉旅館でよくある”小さいタオルが予めセットされておいてあるビニール袋”をブックポーチとして愛用しています。
大好きBIBLIO PHILICさんにもブックポーチが売っているので、いずれはコレが欲しいなぁ。
収納力つよめカバン
1泊か2泊の旅行は、なるべく荷物を減らして機動力高めに動きたいですよね。
わたしは無印良品の肩が疲れないリュックを愛用しています。
使いすぎて白茶けてきたから、書い替え時なのかもしれない…
荷物を軽くするための工夫あれこれ
機動力重要と言いながら、Kindle端末いい感じとか言いながら、結局は本を大量に持っていくことも多い読書旅。
(わたしは今回、分厚めハードカバー1冊、文庫本1冊、Kindle端末を持っていきました)
なるべく本以外のものは軽く在りたい……と思い、以下の工夫を凝らしています。
- スキンケア用品は試供品やサンプルで済ませる
- 化粧水やクリームはたくさん使うので、ミニサンプルがあればそれを持っていく
- シャンプー類はドラッグストアで市販品の1回サンプルを買う
- 長旅の時は、お試し用トリートメントも。どうしても髪がキシキシになるので…
- スキンケア・シャンプー類を無印良品のEVAケースにまとめて入れるとコンパクトに収まる
- 冷房対策、朝晩の寒い時、日焼け対策…に、ユニクロのポケッタブルUVカットパーカーを入れておく
- 1枚あれば何とでもなるし、汚れても落ち込まないし、コンパクトだし、大活躍
- 洋服を使い回すことを恐れない
- 一人旅だし、荷物軽くしたいし、アクセサリーでがんばる
あといつかやってみたいのは、旅先から本は家に送ってしまうこと。
これなら帰路は楽ちんなはず。
まぁ、どのみち往路は持参するわけで、すると”結局持つやんけ”と思ってしまい、まだやったことないのですが……(でもその分でお土産も買えますし…でも…)
さて、次はどこに行こうかな〜
皆さまも良い読書ライフをお過ごしくださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!