タグ「イギリス」の投稿一覧

しんどさと面白さが正比例する「アルモニカ・ディアボリカ」における絶望の果て

皆川博子先生(1930年、昭和5年生まれ!御年91歳!)の新刊「インタビュー・ウィズ・ザ・プリズナー」が6月16日に発売しました。 (これから読みます。何一つ予備知識のない状態で読みたいので、帯すら読んでない) 上記の新 …(続きを読む)

訳分からんタイトルと分厚さに二度見必死の「クロコダイル路地」がすごいぞ

クロコダイル路地…この、どんな物語なのか全く想像できないキャッチーなタイトルと、それから分厚い、分厚すぎるボリューム感(物理)が本作の存在を格別のものにしていると思う。 解説で「皆川博子版『二都物語』」という表現が出てき …(続きを読む)

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」が人生に効く気がした

様々な賞(以下参照)を受賞しているノンフィクション作品であり、表紙の鮮やかな黄色と少年のイラストが印象的で、以前から気になっていた作品でした。 読者が選ぶビジネス書グランプリ2020リベラルアーツ部門 埼玉県の高校図書館 …(続きを読む)

ホームズと光源氏がロンドンで切り裂きジャックに挑む!?「1888 切り裂きジャック」が盛り沢山だった

        「この光と闇」の偏りっぷりが刺さったので、 解説の皆川博子さんが絶賛していた本作に挑戦することに。 この光と闇の感想はこちらから! お耽美小説「この闇と光」が超展開 …(続きを読む)

絵画小説の旗手たる原田マハさんを初めて読んだよ「サロメ」をね

文庫化されましたね!書店でこのオーブリーの絵を見るとドキッとします。 あらすじとざっくり感想 現代のロンドン。日本からビクトリア・アルバート美術館に派遣されている客員学芸員の甲斐祐也は、ロンドン大学のジェーン・マクノイア …(続きを読む)

【感想/ネタバレ/名場面】18世紀ロンドンを描く本格ミステリ「開かせていただき光栄です」は最高

小説の女王・皆川博子先生の長いキャリア(1972年デビュー!)でも後年の作品(2012年刊行)でありながら、代表作として挙げられることの多い「開かせていただき光栄です」が最高である、という話をこれから長々とさせていただき …(続きを読む)