タグ「直木賞」の投稿一覧

闇が深すぎる桜庭一樹「私の男」を再読したら罪深さに一層慄いた

桜庭一樹作品の中で、一二を争うほど好きな作品です。 初めて読んだ時、「こんな作品を描ける男性がいるなんて、ジーザスなんてこった」と思ったものですが、(桜庭初心者にありがちな勘違い)その後、桜庭さんが女性だったことを知り、 …(続きを読む)

生まれ変わって何度でも巡り会う、直木賞受賞作「月の満ち欠け」

 はやぶさを下車した21番線ホームから、新幹線の改札を経て、その先は道案内の表示板に目を配り、キャリーバッグを転がす旅人やビジネススーツの男女や、外国人観光客らにまじってコンコースをめぐり歩いたすえに、およそ半時間がかり …(続きを読む)