殺人一家(東伏見在住)の日常が融解するー「QJKJQ」を読んだ
口数の少ない母だ。会話はほとんどない。それでも二人でダイニングテーブルをはさんで飲み物を味わううち、わたしがどこに行っていたのかと訊いてくる。わたしは正直に話す。だって家族だから。母親はとても怒る。どうしようもないと首 …(続きを読む)
口数の少ない母だ。会話はほとんどない。それでも二人でダイニングテーブルをはさんで飲み物を味わううち、わたしがどこに行っていたのかと訊いてくる。わたしは正直に話す。だって家族だから。母親はとても怒る。どうしようもないと首 …(続きを読む)
(がーん、わたしの持っている文庫本の方が素敵な表紙だな…) あらすじとざっくり感想 女子高生たちの放課後を散りばめた短編集。 身体は大人でも、心はまだ中途半端な年代を描く作品は多数あれど、本作が他の小説と違うのは、文章に …(続きを読む)
中学校の三年のときだったか、英語の時間の雑談で「You are the apple of my eye」ってイディオムの意味が《あなたのことは目に入れても痛くないほど愛してる/大事だ》だと教えてもらったとき、皆はリンゴ …(続きを読む)
もっともメディア化されている荻原作品ですね。 この度、荻原作品ロケ地巡りとして、玉置神社に行ってきたので、 雰囲気を出すために1巻を読み返してみたら、 むちゃくちゃ面白くて、旅行の間に気がついたら全6巻一気読みしてました …(続きを読む)
かげろうのように儚い、幻のような少女たちを描いた短編集。 4つの短編に登場する少女たちは皆、 残虐さと、諦念と、退廃と、出口のない衝動にもがいている。 不健全なんだけど、でも妖し …(続きを読む)
ざっくりあらすじと感想 2012年の完結から数年、ファン待望のスピンオフが出ました。 アニメ化も果たした人気の高いシリーズ作品です。 熊野の山奥に神主の孫として穏やかに暮らしていた主人公・泉水子が特殊な力に目覚め、同じく …(続きを読む)
美国が暮れに松籟館に残る決心をしたのは、別に大層な理由があったわけではなかったが、寛司が残ると聞いたのもその一つであることは確かだった。 (書き出しより) 恩田陸作品は、スッキリ&モヤモヤの軸と、青春&ミステリーの軸とで …(続きを読む)
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