ぶらりひとり旅@万座プリンスホテル

仕事が一段落したので、1日有給を取り、話題のGotoトラベルを使って2泊3日で旅行にいくことにしました。

書きはじめて1行目で脱線しますが、「旅行に行く」という表現って正しいのかな?と書くたびに思いませんか。わたしだけかな。頭痛に痛いと同じ感じがしないかな…?
ネットで調べても役に立たない「いかがでしたか?」ブログやあーだこーだ言う知恵袋しか出てこず疑問が解決しないのだけど、間違いではないようなので、ここでは「旅行にいく」と平仮名を混ぜることで違和感を薄めることにします。

わたしは運転ができないので(免許取得以来一度も運転していないゴールド免許保持者)ひとり旅の時には常に公共交通機関を使います。

旅先をあれこれ思案するのが旅の醍醐味ともいえるので、旅先選定には結構時間をかけます。概ね以下のような決め方をするので、ひとり旅やってみたいけど、どうすればいいの?という方が居たら参考になると嬉しいです。

※ひとり旅いいですよ、自由で気を遣わなくて、アクシデントに自己責任で対応するのも楽しい。図太くなれる気がします。(今回も自分の怠惰が原因でアクシデントが多発するのだけど、図太くやり過ごしている)

旅の始まりは旅先選定の儀から

  • やりたいことを書き出します。わたしは今回「本が読みたい、考え事がしたい、温泉に浸かりたい、自然あふれるところでゆっくりしたい」を旅の目的にしました。仕事から離れたかったんですね。
  • 飛行機にするか、電車(新幹線含む)にするかを決めます。わたしは電車移動が好きなので、この時点で行き先が大体関東近辺に決定します。青春18きっぷ期間には、使い倒して東北まで行ったりもします。

ここで再び脱線しますが、何かのエッセイで誰かが(本当に何も覚えていない)「読書や作業、仕事をするなら電車の方がいい、飛行機は気圧の関係かやろうと思っていたことが何一つできない」と書いていたのを読んでから、ひとりの時は電車派になりました。ひとりで飛行機は、個人的には少し寂しい。

  • 公共交通機関を駆使して辿り着ける温泉地はそんなに多くないので、めぼしいところを旅行サイト(じゃらんを愛用)を使って検索しまくります。(温泉地リストは後述)
  • あとはもう気に入った宿があれば、そこを予約します。

ほ〜ら簡単、さあ、旅に出かけましょう。

ちなみに今回の行き先は、色々と調べた結果「万座温泉」にしました。
理由は、両親が前に「万座プリンスホテル(うろ覚え)は良かった、また行きたい」と言っていたからでした。

調べてみると、わたしが今回お世話になる「万座プリンスホテル」さんは、軽井沢駅からホテル側で送迎バスを用意しているとのこと。軽井沢は東京から北陸新幹線で1時間ほどだし…これならひとりでも行ける!と考えたのでした。

東京発・ひとり旅におすすめの温泉地

  • 草津温泉
  • 四万温泉
  • 箱根湯本温泉
  • 湯河原温泉
  • 熱海温泉

温泉に限定するとちょっと少ない感じがありますね。四万温泉は東京駅から直行バスが出ているので意外と楽チンでおすすめです。(今、バスがコロナ対策をどうしているのかは調べないといけないと思いますが)

(湯河原はこの前行ってみたけど、結構閑散とした感じだし、山多いし、バスや送迎必須な感じなので少し遊びにくいかも…)
湯河原旅行記はこちらの記事で紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください。

旅のきろく①出発前日のおはなし

有給を取るために仕事を片付けねばならず、割と遅くまで働いたので旅行の準備ができず。しかも、軽井沢〜ホテルまでの送迎バスは前日午後4時までの予約だとHPに記載されているにも関わらず、予約していないことを夜8時くらいに思い出す始末。直前すぎるだろ。

とりあえず電話してみたものの、「本日の予約受付は終了しました…」的なガイダンスが流れ、予約はできず。
それも当然で、HPにはしっかり予約受付は9時〜18時と書いてあるのです。ああ…本当はお昼休みに電話するはずだったのに、お昼に打合せが入ってワタワタしたせいですっかり忘れてしまって…(自分が悪い)

明日ダメもとで電話してみようと心に決め、結局その日は22時くらいに帰宅したので、夜ご飯とお風呂を何とかこなしたところで寝落ちしてしまいました。(コンタクト外し忘れて、朝5時に目覚めた時にペイッと捨てて二度寝しました)

当日、アクシデント続きの新幹線乗車

翌朝、もそもそと9時くらいに起床し、だらだらと旅行の準備を。送迎バスの予約で電話をしてみたら、本日の便は満席で…とのこと。そうですよね。

路線バスでの行き方をお訪ねしてみたら、とても親切に教えていただけた。14時ちょうどに軽井沢駅北口の1番線からバスが出るとのこと。ちょうどいい新幹線を探すと、13時22分に軽井沢に到着するものがありました。
よしよし十分間に合うぞ…と油断しながら準備したら驚くほど忘れ物をしつつも、11時半くらいに東京駅に到着。

今回の旅の目的が「本を読みたい」だったにも関わらず、読みたい本の仕入れもできておらず、東京駅前の丸善丸の内に寄ることに。

あっホテル滞在を快適にするために、そうだないい感じの紅茶(ティーバッグ)でも買って行こうかな、あとシャンプーとリンスは持ってきたけどスキンケア用品を忘れてしまったから、何か小粋な少量パックがあれば欲しいな…、それから新幹線の中で食べるナイスな昼食も買わねば…と、急に物欲の塊と化すわたし。

まずは本を…と物色しつつ、念のため新幹線の時間をもう一度調べたところ、「東京駅12:04発」の文字。えっ、いま11:45ですけど!?

何故か新幹線の発射時間を12時20分くらいだと勘違いしていたことに気付き、全く時間がなくてちょっと笑ってしまいました。(笑っている場合ではない)
幸い買いたい本に目星はつけていたので無理やり4冊購入し、東京駅へ地下経由でダッシュ!!!!!

新幹線乗り場っていつも分かりにくすぎる…!と思いながら駅構内を小走り。

するとスーツを着たおじさんがわたしの目の前をダッシュで走り抜けていき、ああ、同じ境遇なんだな…と思っていたら、新幹線乗り場行きのエレベーターで追いついたので同乗したところ、おじさんは焦りすぎたのか、地下⇄在来線⇄新幹線という構成で在来線を押してしまい、すっごいイライラし出して笑ってしまった。

でもね、おじさんは切符を片手に持っていたけど、わたしはまだ切符も買っていない状態なんですよ。あなたよりやばい人がここにいますよと声をかけたくなる。時間は12:00、発車まであと4分しかない!

エレベーターを降りて、改札に駆け込んでいくおじさん(元気でな…!)を横目に、切符売り場に急行しました。12:01、間に合うのか…!?

窓口が並んでいなかったこと、窓口のお兄さんがパパッと発券してくれたおかげで12:03に新幹線乗り場に到着し、無事に12:04の新幹線に乗車できました。
ホームで昼食や飲み物を買うか一瞬迷ったものの、車内販売があるだろうと気持ちを切り替え、乗車を優先。

自由席は1〜5号車で、階段に近いから人気の5号車でも、二人席も三人席も空いている状態でした。

周りはビジネスマンだらけで、有給を取った優越感がこみ上げてきます。
しかし午前中だけで仕事の電話が2本かかってきたので(在宅勤務中なので、会社に電話がかかってきたら個人携帯に転送するよう設定してある)、新幹線内でささっと仕事のメールを返すなどしました。社畜の悲しい性よ…

ようやく気持ちも落ち着いたところで車内アナウンスに耳を傾けてみると、なんとこの新幹線では車内販売を行っていないとのこと!ガーン!
せめて水だけでも買っておけば良かったな…東京駅を駆け回ったおかげで喉も渇いたのに、まあ仕方ない。

早速トラブル続き(※すべて自分のせい)なのが可笑しくて、こりゃブログでも書くしかないなと冒頭の記事を書いているところで軽井沢駅に到着しました。

降りると、すごく寒い!
そうなんですよね、台風14号が来るかこないかという日程だったので、わたしがめざす万座温泉の気温は最高8度とかだったのです。真冬じゃないか…
今回はホテル滞在が目的なので別に寒くてもよかったのだけど、念のため12月くらいの格好をしていたので事なきを得ました。

軽井沢駅構内の散策

さて、14時発の万座温泉行き路線バスの発車まで約30分弱、今度こそ余裕を持って買い出しと昼食を済ませようと駅構内を散策しました。

ネットでも分かりやすい情報が載っていなかったので、書き記しておきます。

  • 新幹線改札口を出て右が南口、左が北口。
  • 新幹線改札口を出たすぐ右手にニューデイズあり。飲み物やお菓子、おにぎり、メイク落としを購入。(ソフティモの1泊おとまりセットを1つ購入してみた。2泊なのにね、まあ、ホテルにも何かあるかなって…)
  • 北口方向に進むと、峠の釜飯で有名なおぎのやさんの立ち食いそばがありました。
  • そのすぐ隣に軽井沢らしさを漂わせたお土産屋さんがあって、ピロシキがとても気になった。他にジャム、蜂蜜、漬物、お酒…と軽井沢らしさを振りまく。シックな色合いの暖簾がお店をぐるりと囲んでおり、今風でいい感じでした。ちょっとしたお土産だったらここで買ってもいいかもしれません。
  • 北口方向にさらに進むと、奥に喫茶コーナーという文字が。進むと「フェルマータ」というカフェダイニングがあります。新幹線内で予習をした時の印象では、小洒落たカフェ風なのかな?と思ったのだけど(HPの雰囲気で)、言ってみると店先の雰囲気はまさに昭和!な感じで、逆に愛しさがこみ上げてきた。店内に入っていないので、中はもしかしたら小洒落たカフェなのかもしれないけど。

とりあえずバス停をチェックしてみて、大行列で座れない!なんてことで無ければお蕎麦を食べよう…と、北口からエスカレーターを降りてバス停へ。

ちょっと雨も降ってて寒かった

うん、無人。これは大丈夫そうだなと思い、お蕎麦屋さんへ戻ります。そうは言っても既に13:40(バスの発車20分前)とかなので全然余裕は無いのだけど、まあ立ち食い蕎麦ならいけるだろうと謎の強気を発揮します。

おぎのやさんのお蕎麦

生そばから茹でるので少し時間がかかる、という軒先の注意書きに若干ビクビクしながらも、天玉そばを注文しました。3分ほどお待ちください〜とおじさまがおっしゃったので、3分で良かったなあと少し安心しました。

天ぷら(かき揚げ)が大きい!

勢いで天玉そばにしてしまったけど、わたしだけでしょうか、お蕎麦における生卵ってどうやって楽しんだらいいか毎回分からない。

今回はかき揚げを半分ほど食べたところで、卵を崩してかき揚げに絡ませてみたけど、大部分はやっぱりお蕎麦のつゆに溶け込んでしまう訳で、大切なものが手の中からこぼれ落ちてしまったような、わずかな喪失感を今回も味わってしまった。もしかして、この喪失感が醍醐味…?

ちなみに、お蕎麦は固めでしっかりしたお味で美味しかったです。かき揚げはまあ、よくある感じなので別になくてもいいかもしれません。

時間のない時、小腹が空いた時にオススメのお店でした。

路線バスで万座温泉へ

13:50(バス発車10分前)にお蕎麦を食べ終わり、再びバス停に戻ります。軽井沢駅から万座温泉には1時間半ほどかかるとのことなので、もしかしてお手洗いに行っておいた方がいいのかな…?と思い、駅のお手洗いに寄ることにしました。(北口エスカレーターを降りたところにあります)
チェックしてみて怪しかったらやめておこう…と思いながら見てみると意外と綺麗だったのでありがたかったです。

これで準備は万端だとバス停に向かうと、2名ほど並んでいたところでした。5分ほどでバスが時間通り(ロータリーに待機していたみたいです)に来ました。
時刻表には現金のみと買いてあったのでお蕎麦屋さんで崩しておいたのですが、実際にはICカードに対応していたのでありがたかったです。

バスの乗車率は4割ほど、ほとんどの方が星野エリアのとんぼの湯で降りて行きました。そこから万座温泉へ、ひたすら山を登っていきます。
車内はわたしとおばさまの二人旅だったのですが、このおばさま、音漏れすっっっっごくて笑ってしまった。数メートル離れていて、バスのエンジン音なんかもあるのに、どんなメロディーだか分かってしまうくらいの音量。耳大丈夫かなあ。

気にせず居眠りなどしていましたが、どうにも気になるのでわたしもイヤホンで音楽を聴くなどしました。

万座温泉まで1時間半と聞いていましたが、実際には2時間くらい走っていたように思います。16時くらいに万座バスターミナルへ到着しました。

ここからめざす万座プリンスホテルまで、Googleで徒歩8分。雨が結構降っているので荷物が濡れてしまうなあ、なんて考えていたら、路線バスが到着したところに「プリンスホテル」と買いたバンが…まさか?

そう、プリンスホテルさんの送迎バスが来ていました。すごい…!あと、ジュラクさんのバスも居ましたが、音漏れおばさまもプリンスホテルさんの送迎バスに乗られたのを見届け、ジュラクさんは一礼して去って行ったので、これは路線バスの時間に合わせて毎回送迎を出してくれているのかもしれない…と思いました。

(もしかしたら、今朝わたしが路線バスの相談をプリンスホテルの予約の方としたから来てくださったのかもしれず、バスターミナル⇄ホテルの送迎有無は、念のためホテルに確認されたほうがいいかもしれません)

徹底解説!万座プリンスホテル

東京を出発して3時間半超、ようやく目的地に到着しました。(悪天候のためホテルは写真に撮れず)ここから先もホテルについて長々書いてしまいそうなので、先にホテルの概要と要点をまとめておくことにします。

ざっくりこんな宿

  • 接客、お料理、湯質が最高!3日間の滞在で温泉に計5回入りました。
  • 設備は老朽化しており正直残念な感じ。綺麗さを求めてはいけません。(代わりに清潔ではあります)
  • 自分がタバコを吸わない場合、必ず禁煙の部室を予約しましょう。
  • これぞプリンスホテル!みたいなラグジュアリーさは皆無なので、気になる方はまずは日帰り入浴を試してみたら?

以下、2泊3日の滞在をつらつらとまとめていきます。写真も、撮ったところは混ぜていきますね。

チェックイン手続きも丁寧に説明してくださり不安ゼロ。Go toの地域クーポン券は紙クーポンでこの時2泊分いただきました。1泊目(3,000円分)は翌日(宿泊中日)しか使えないので、使いどころ難しいなと思いました。

ちなみに、1泊目は都民限定プランというコース料理がちょっと良くなるプランで予約をしていたのですが、予約上は西洋料理だったものが、なぜかホテルには日本料理で伝わっているようでした。夕食券にそう書かれているので、恐る恐る予約画面のプラン名を見せると、その場で西洋料理に変えていただけました。良かった〜。

連泊なので、部屋の清掃の要否を聞かれました。別にいらないなと思ったので不要とお伝えすると、ホテル内で使えるクーポン券500円分をいただきました。

チェックインカウンターの後方にはサブロビーがあるのですが、恐らくコロナ影響で席が間引かれていて寂しい印象。まあ、施設自体が古く、天井も低いので間引かれてなくても正直物足りない気がします。

寂しいサブロビー
カーペットと天井の低さが悪さしてるのかな…?


ちょっと館内を散策。

おつまみとお酒嬉しい!(使わなかった)
唐突なマッサージ機(有料)
謎の蔵書

和室なので本館3階へ。廊下が…なんていうか…、合宿所みたいな雰囲気。

テンションは上がらない…笑

一週間前に予約した時には喫煙室しか空いていなかったので、どんな感じかな…?と心配していたのですが、お部屋(オートロックではないので鍵の持ち運びに注意しましょう)を開けた瞬間、「タバコ臭ッッ!」と驚きました。部屋開けた瞬間に襲いかかってくるって、よほどでは?リセッシュがコート掛けのところに置いてあったので、噴射してみました。以降、玄関を開けた瞬間のタバコ臭はずっと続きます。部屋にいると慣れて気にならなくなるので、まあ害は無い、のかな?

部屋は10畳+広縁で、テーブルの上にはお茶セット。窓際の張り出した棚に蚊取り線香、湯沸かしポット、電話など。旅館の案内読むの好きなのですが、部屋には無く、チェックイン時にいただいたものが全てのようでした。

のんびりできる和室
湯沸かし器は保温もできるタイプ

お茶セットは緑茶とほうじ茶のティーバック、お菓子はありません。ほうじ茶が美味しかったです。

ほうじ茶と緑茶がたくさん


荷解きをしていた17時半頃、部屋のチャイムが鳴り、出てみると女性が2名でお布団を敷きに来てくださったとのこと。5分もしないうちに瞬く間にお布団を敷き、風のように去っていきました。

夕飯は電話で時間を予約すべしと言われていたので内線で連絡すると、日本料理で伝わっているようだったので、再度事情を説明し、西洋料理をお願いしました。先にお風呂も入りたいので19時でとお伺いすると、19時半で受付していただけました。希望の時間がある方は、早めにご連絡するといいかもしれません。(ちなみに日本料理だったら19時でもいけますとのこと)

食事にドレスコードあるのかな…と荷物を準備するとき気にしていたのですが、コース料理の場合でも浴衣でOK(羽織必須)だったので有難かったです。

食事まで時間があるので、早速1回目のお風呂へ!温泉は露天が2種類、内風呂が1種類です。それぞれ、男女別+共用(混浴!)の“こまくさの湯”、女性専用の“しゃくなげの湯”、男女別の“ななかまどの湯”です。

共用風呂に入る時は、湯浴み着を売店で購入するか、レンタルバスタオルをフロントで借りるかする必要があるとチェックイン時に説明を受けていたのですが、「こまくさの湯」自体に入るのに(男女別の、女性用に入るのに)もバスタオルが必要なのかな?とちょっと混乱したので、まずは女性専用“しゃくなげの湯”に行ってみることにしました。

※“こまくさの湯“は内風呂の“ななかまどの湯”と繋がっていて、女性用だけであればバスタオルや湯浴み着は必要ありません。共用エリアに行く場合のみに必要です。また、共用エリアとの境目にはしっかりと衝立というか壁というか、仕切りがあるので、互いが見えるということはありません。安心です

お風呂は、コロナ対策で、一度に入れる人数を制限しているようです。お風呂の入り口に、スリッパに留める番号札が置いてあるのですが、それが無い場合は入れ替わりを待つようにとのこと。(最初そのルールに気づかず、2泊目に突入してしまうマナー違反をしてしまいました。すみません…)

しゃくなげの湯は全体が細長く、脱衣所の先にまず洗面スペースがあり、ドアを開けると洗い場で、洗い場を通り抜けると温泉があるのですが、洗い場も通路の両脇にシャワースペースがあるので…なんていうか…合宿所?感が若干漂っています。笑

アメニティは、すごく色々なところで見かけるポーラのシャンプー・リンス・ボディソープでした。髪きしきしするやつ。シャンプー持って来て良かった〜。ちなみに、クレンジングや洗顔料はないので注意しましょう。また、洗面スペースはドライヤーのみの設置で、スキンケア類は置いていないので、持参するようにしましょう。(ソフティモを1セット買って来てよかった…足りてないけど…)

しゃくなげの湯の温泉は、他の内装に比べると新しい感じがするので、リニューアルしたのかもしれません。木で出来た柱と庇がドーンと細長く続いていて気持ちがよかったです。湯に使った瞬間に肌がツルッとしたので驚きました。湯上りもツルスベ感が持続しますし、疲れがドバッと出てすごく眠くなります。これで布団に転がったらもう、最高なんだ…

2時間おきに清掃が入るようなので、髪の毛なども散らかっておらず気持ちよかったです。個人的に、脱衣所や洗面スペースの清潔さって、快適さを決める重要要素だと思う。

夕食は西洋料理のコースにしたので、本館2階のメインダイニングへ。和食の食事会場をぐるっと回るのですが、和食は殆ど人がいなかったような…?

メインダイニングは、「その道30年です!」といった貫禄の支配人然とした方が入り口にいらっしゃり、席に案内していただき、飲み物の注文を聞いていただきました。(多分、お水で…と言っても許される雰囲気でした。やさしい)

一杯飲みたい気分だったので、食前酒の“ミュスカ・ド・リヴザルト”をお願いしました。極甘口で、スイーツワイン好きな方はおすすめです。思わず自分でも買いたいと思ってぐぐりました。氷を少し浮かべて出していただき、食事に合わせてグラスワインとかも頼もうかな〜と思っていたのですが、この一杯で満足してしまいました。

左はお水だよ

都民限定プラン、と聞いてワクワクしていたのですが、卓上に置かれたメニュー表(これ眺めるの大好き)と、提供していただいた実際の食事が全然違っていたので混乱しました。

卓上にあったメニュー

いや、出されたものはもちろん全て美味しいのだけど、どっちが正しいのか…?と困惑してしまった。

前菜(美味しい)
きのこのスープ(美味しい)
パン(バター美味しい!!)
お魚(美味しい)

都民限定プランはメインのお肉がグレードアップ(国産牛→上州和牛になるとのこと)すると聞いていたので、メインの説明で判断しよう…と思っていたら、メインを持って来てくださったチャキチャキしたお兄さんが、その時だけ(他のときは丁寧に説明してくださったのですが)「メインです!」と爽やかに宣言して去ってしまったので判断できず。笑

メインのお肉(美味しい)
デザート(可愛い!)
ナッツどっさりケーキ(美味しい!)

恐る恐る、食前酒の精算の時に支配人然とした方にお伺いしてみたのですが、わたしの尋ね方が下手くそすぎて意図が伝わらず、支配人(仮)は都民限定プランでご提供していますよ、と仰るのみ。ならいいかな…と思い、ダイニングを後にしました。

ちなみにドリンクの精算は部屋付にも出来ますが、Go toの地域クーポン券を使ってその場でお支払いすることも可能でした。どうせ1泊目の分はこちらのホテルで使うしか無さそうだから、持って来れば良かったな…(勝手に部屋付になるものと思い込んでいた)とちょっと思いました。

あ、ちなみにお料理はどれも最高に美味しかったです!前菜が、細かく切られたサーモンとジャガイモをポテトサラダ風にしたものに、カリカリチーズにゴマを混ぜたものが載せてあって、これがすごく好きでした。再現もできるかもしれない“手の届く感”も好印象、今度試してみようっと。

就寝前に“こまくさの湯”に行ってみました。こちらは絶景が売りということですが、女性用エリアは、周囲の視線を遮るように作られているので正直絶景感は少ないです。また、万座エリア全体が濃い硫黄のためか、地表が露出している箇所も多く、想像していた風景とは少し違う感じがしました。ちなみに23時くらいに行きましたがほぼ無人で快適でした。

翌朝の朝食はブッフェ形式です。会場の受付には、昨日の支配人(仮)が!

あ、昨日の方だ…と思いつつ部屋番号をお伝えすると、「●●様、昨日は大変失礼しました」的なことを仰りつつ、封筒を取り出し、中を開きながら、昨日テーブルの上にあったメニュー表が間違っていたので、正しいメニュー表を差し上げます、とのこと。

わ〜すごい!
ちゃんとわたしの拙い訴えの真偽を確認してくださったのだなあ、お気遣いありがとうございます。食事内容が正しかったことが分かり、心遣いも嬉しく、うきうきで朝食の席につきました。

ウキウキの朝食

コロナ対策で、事前に取り分けられておりお皿を取ればいいものと、従業員さんが取り分けてくださるものとあって、安心して楽しめます。(殆どの料理が取り分けていただく形式なので、あいつまた取りに来たよ…と思われるのが怖くて(実際には全く問題ないと思うけど、自分の気持ちとして)お代わりができませんでした笑)

一口食べて、「ブッフェなのに美味しい…!」と感動するものが多く、さすがお料理がしっかりしていらっしゃる…という感じがしました。

出口にテイクアウト用のコーヒーが置かれてあり、ありがたかったです。

旅の目的である「読書・考え事・温泉」にたっぷり集中させていただくべく、お部屋にこもっていましたが、室内の乾燥がかなりすごくて、外は雨なのに不思議だな〜と思い換気もしてみたのですが、窓を開けると雨風のせいか玄関ドアもガタガタ言い出すので換気は諦め、(そして乾燥状態は改善しない)恐る恐るフロントに加湿器の貸し出しがあるかを内線でお伺いしてみました。「在庫を確認してお部屋にお持ちする」とのことで、15分くらい?経った後に、お部屋に持って来ていただけました。わ〜い

スチーム出るタイプの加湿器、安心感ある

朝食をたらふくいただいたのであまりお腹は空いていなかったものの、本館3階の中華料理は昼食営業をやっているとのことだったので、13時過ぎに向かってみました。部屋を出ると、まさに空き部屋の清掃真っ盛りで、おばさまたちが廊下にワラワラいらっしゃり驚きましたが、皆さん挨拶をしてくださり恐縮しきりでした。

昼食は中華以外にも和食・洋食・喫茶メニューもありました。五目焼きそば(1,550円だったかな)を注文しましたが、これも一口食べて「さすが…!」と思う美味しさでした。具が大きくて多い、味が上品で優しい、食べ応えしっかり。最高。お値段張るだけある。

あとドリンクバー付けた
三角屋根

ふたたび部屋に戻り、17時過ぎに温泉に向かいました。お風呂上がりに、今日の夕食(ブッフェ)の時間予約をしていなかったことを思い出し内線で連絡すると、20時の回になるとのこと。そりゃそうだ。順次ご案内をしているので、こちらからお電話しますとのこと。19時半過ぎに電話が鳴り、お越しくださいとご連絡いただきました。

夕食会場も、朝食と同じ場所です。品数も朝食よりも増えていて、一つ一つの量を少なくして頑張れば全種類食べられるか…?(炭水化物やデザート除く)と言うくらいの品数でした。もっと品数が多いブッフェもあるかもしれませんが、どうせ全て食べ切れないのだから、このくらいがちょうど良いのかもしれません。

わたしはやらなかったのだけど、90分飲み放題1,980円をその場でつけることもできて、大人数で来ていたら楽しいかも。枝豆とか塩辛とか、おつまみになりそうなものがお皿取る方式で提供されているので、何回も気軽に撮ってくることが出来るし笑

売店に立ち寄りましたが、うーん、まあ田舎の温泉旅館の品揃えって感じなので、ときめくものは多くありませんでした。2,000円分のクーポンが手元にあったので、同居人へのお土産などを買い、残りはフェイスパックを購入しました。レジにお薬(バファリンや絆創膏等)が売っていたので、常備薬があればそれを買うのが一番お得かも…笑

売店、ローカル感ある笑

朝食に続き、夕食も自分の胃袋の限界に挑戦するくらい食べてしまったので、この日はもう温泉はやめにして、お部屋でゆっくりしました。(鬼滅の刃が土曜プレミアムで放送されていたので見ました)

翌朝、朝風呂頑張りたい…!という一心で5時半に起床。

窓の外を見ると、初日からこれまでず〜っとモヤがかかっていたのに、この日はモヤが無い!外の様子がよくわかる!

晴れ渡っている…!(当社比)

これは露天風呂がさぞ気持ちいいに違いない…と“こまくさの湯”に向かいます。まだ6時前だというのに、ほぼ満員に近い混雑状況でした。

と言っても、一度に十人ほどしか入れない運用になっているので、脱衣所・洗い場・内風呂・露天二つ(あったかいのとぬるいのと)にそれぞれ数人いるかいないか、という状態で、終始快適でした。

部屋に帰ってちょっとごろっとしよう…と思ったらスヤっと寝てしまい、気がついたら9時前になっていました。朝食は9時半まで。やばっと思い慌てて会場へ。

浴衣の方と普段着の方が、3:7くらいの割合だったかな。メニューは昨日から、取り分けていただく系のものが入れ替わっていて有り難かったです。(土曜朝はオムレツがなかったけど、日曜朝はシェフの方がオムレツ作ってくれるコーナーができていたり等)

チェックアウトは11時、若干混雑するので早めに行くのが吉かと思います。11時に軽井沢駅行きの送迎バスが出るのですが、観光バス1台と、マイクロバス1台の2台体制のようでした。コロナ対策で各列1名ずつ座る方式なので快適でした( ͡° ͜ʖ ͡°)

軽井沢駅まではやはり1時間半との案内があり、途中鬼押出しで5分ほど停車しました。(換気のためとのことですが、お手洗い希望の方は行けるみたいです)

宣言通り1時間半で軽井沢駅南口に停車、快適なバス移動でした。すぐ横がもうアウトレットゾーンなので、フラッと寄れて便利ですね。(同じプリンス系列なので、お客さんを誘導するためにあえてそうして居るのでは…?と邪推しました笑)

余談:今回の忘れ物

旅装はなるべくシンプルに…(なぜなら本を数冊持ち込むので、それだけで重いから)がモットーですが、今回忘れ物がひどかったので、自らの戒めのために書き残しておきます。

  • 洗顔・スキンケア用品
  • ベースメイク一式(衝撃!笑、マスクする社会を有難く感じた)
  • アップルペンシル(せっかくiPad持って来たのに〜〜〜〜!)
  • インナーと靴下の数が足りない
  • エコバック的なもの(施設内の移動にあった方が便利)

もう一度書いておきますが、ホテルにはシャンプー・リンス・コンディショナーしかないので、気をつけましょうね。

お部屋の珍事

喫煙室だったのでタバコ臭にやられてしまったことは先程書きましたが、それ以外にもちょっとした珍事が起こりました。

部屋に入った時、窓はカーテンが閉まっていた状態だったのですが、せっかくだし外の景色も見たいよな…ということで、カーテンを全て外した状態で居たのですね。

部屋と外の寒暖差で当然結露してくる訳ですが、気がつくと、窓に…???

ん…!?!?

どうやら、前にこの部屋を使われたであろう、その界隈の方からのダイイングメッセージでした。(ダイイングメッセージではない)

ひとり旅なので声は出さなかったけどめっちゃ笑って同居人にすぐさま報告しました笑

自分で指で擦ってみたのだけど、全く消えないのね、これ。部屋の清掃は隅々まで行き届いていたので、清掃の人が悪いとも思えない。よほどの怨念が籠っているに違いない…(ちがう)

先ほど、早朝に温泉に入りに行った時の写真を見て、何かお気付きではないだろうか…?

再掲

朝になっても…!居る……ッッッ!

総評

要点は前述の通りですが、改めて感想をまとめたいと思います。

  • 接客:皆さんとっても感じが良くて快適、素晴らしい、お疲れさまです。
  • お料理:ブッフェのクオリティに感動、コース料理は宿泊料金が幾らかに依ると思う。(2食付き14,000円はすごく安いと思う)
  • 設備:何も言うまい。
  • お部屋:禁煙を強く推奨します。虫が全く見当たらなかったのはすごい。お部屋の古さを見て、大きいのが出たら絶対に客室係に電話をするぞ…!と決めていたのだけど、どこにも何も、埃も無くて、すごい…と思いました。
  • 温泉:混浴に行く勇気のあるものが救われる。

以下、超個人的な率直意見

ここからは独り言なので、まあこういう意見もあるよね、程度に留めていただけたらと。

今回、Go toトラベルをきっかけにお世話になりましたが、多分きっと、キャンペーン適応後の金額と、平常時の金額って、あんまり変わらないんじゃないか…?という気がしました。

1泊目のコース料理付きはお得に感じましたが、土日料金が高い気がします。1泊目が約14,000円、2泊目が約26,000円、合計で約40,000円がキャンペーン適応後の料金(わたしが実際に払ったお金)でしたが、これはどうなんだろうか…。妥当なのだろうか…?

35%の割引適応後で一泊2万円(定価27,000円)あったら、もうちょっと素敵なところに泊まれるのかもしれないな…?
あ、ちなみに地域クーポン券は1泊目3,000円、2泊目6,000円いただいています。

お料理、接客、湯質は最高ですが、施設にトキメキを一切感じなかったからなあ…。温泉も、女性用露天からの景色はすごく良い!というほどでは無かったし。仮に同居人と一緒に来ても、共用露天は使わない気もする。ご家族で共用露天に入るようだったら、楽しいかもしれませんね。

ということで、多分再度お世話になるのは数十年後になる気がする。その時には、館内がリニューアルされていたら嬉しいなあ。(あ、そしたら料金も値上がりするのかしら。難しいところだな…)

あれこれ書きましたが、ふたり暮らしのひとり旅、リフレッシュできて良かったです。さあ、遊ぶ金欲しさに働くぞ〜〜!という気持ちになりました。(交通費含めて5万超の出費をした、という事実に挫けそうになったので、今月誕生日だから、これを自分への誕生日プレゼントということにしよう…と言い聞かせています)

こんな長文にも関わらず、最後までお読みいただき、有り難うございました!!!!少しでも、旅の参考になりましたら嬉しいです☺