【マネー】「『サラリーマン女子』、定年後に備える。」を無視することなんて出来なかった
本屋さんや図書館などでこの表紙を見かけた方で、もしその方ご自身が「サラリーマン女子」(”マン”なのに女子とは…?)であったなら、無視して通り過ぎることなど出来ない秀逸なタイトルだと思いました。
しかし、「サラリーマン女子」とわざわざ書かなければならないこと自体が、その界隈(表現が難しい樂)の方々からすると嘆かわしいことですよね。女性が働くことなど、もはや当たり前のことのはずなのに。
まぁそれはさておき、確かにわたしも、女性でありながら自分自身を「サラリーマン」と表現した方が手っ取り早いと思う時はあります。
いわゆるフリーランスではなく、会社勤めしているという己のステータスを表現するのに「ビジネスパーソン」と書くこともありますが、少し範囲が広いな…フリーランスも含まれるな…と思うので。そうすると、やっぱりサラリーマンがしっくりくるなと思うのです笑
さてさて本編ですが、「はじめに」が秀逸なのでご紹介させていただきます。
会社員として長く働くうちに、組織や職場で期待される自分を演じることに慣れてしまい、いつの間にか「本来自分がやりたかったこと」や「幸せが感じられること」にフタをする癖がついてしまっている人も。
P8より
えっ、わ、わたし……!?(のこと…?)
どきっとするチェックリストも巻頭についているので、ぜひ試して見ましょう。
1.10年以上続いている習い事がある、またはプロフィールとして挙げられる趣味や活動がある
2.最近、新しいことを始めた
3.1年といった長期の休みができれば欲しい
4.今の職業以外に、仕事としてやってみたいことがある
5.実は副業をしている、または、してみたいと思っている
6.日々コミュニケーションする相手は仕事関連以外の人たちが半分以上
7.行ってみたいところ、体験してみたいことが5秒以内に具体的に挙げられる
上記のチェック項目を確認することで、定年後の自分の暮らしを考えるきっかけにしましょう、ということですね。いくつ以上当てはまったあなたは●●タイプ!という診断も付いていますが、診断結果はぜひ本書にてご確認くださいね(回し者ではありません)。
中身もフルカラー&イラスト豊富で読みやすく、おひとり様からタブルインカムまで、様々なケースが紹介されているので、「なんとなく不安だけど、どこから考えたらいいのか…」と思う方は手に取る価値があると思います。
後述しますが内容は広く浅く、そしてなぜかiDeCoの紹介が豊富です。(著者の専門分野っぽい)
もう知ってるよ!と思われる方もいらっしゃるかと思いますので、購入前に試し読み(紙でも電子でも)することをお勧めします☺
本書の内容をざっくりまとめると
わたしが本書を読んでみて参考になったこと、これは知ってたよということ、もっと知りたいと思ったこと……、それぞれ整理してみました。
参考になったこと
- 人生100年時代、定年退職後も30年くらい人生が続く可能性があるという意識づけ(何ならこれまでの人生分、まるっと続く!とにかく健康で居なければ…!)
- 老後にかかるお金の目安
- ねんきんネットで自分がもらえる年金のシミュレーションが可能なこと
- 退職金の受け取りパターン(企業型確定拠出年金と確定給付企業年金と、両方を一時金で受け取る場合は受け取る順序に気をつけること)
- 老後の医療、介護制度
これは知ってた(のでわたしには不要だった)こと
- 投資の基本的な考え方(少額積み立て大事、手数料低いの大事…など)
もっと知りたいこと
- 医療と介護制度、相続の話は超ざっくりだったのでもっと勉強したい
- 終盤に出てきた人生の諸先輩のモデルケースは結構特殊な経歴が多かったので、もう少し自分の属性に近い人も見てみたかった。
余談:ねんきんネットとマイナポータル
ちなみに、自分がもらえる年金の目安が分かるという「ねんきんネット」ですが、マイナポータルとの連携ができるということで、この機会に、やや今更ですが初めてマイナポータルを使ってみました🤗
※マイナポータルの概要はこちらが分かりやすいです!
マイナポータルを使ってみると、保険証と連携させて自分の通院歴や薬の処方履歴が分かったりします。わたしはあまり恩恵を感じませんが、例えば医療費控除に達するかどうかの確認がパッと出来そう!
そして肝心の「ねんきんネット」は、マイナポータルと連携させるのに時間がかかるらしく(1日くらい)、連携できた頃にはモチベが下がってしまってまだ年金受給見込み額の確認は出来ていません笑
だってマイナポータルにスマホからログインするには毎回マイナンバーカードをかざさないといけないのが…セキュリティ的には安心だけど面倒で……笑
なので、これからやってみよう!と思っている方は、マイナンバーカードはすぐ取り出せる場所に置いておくのがコツですよ。(ズボラアドバイス)心の片隅に留めていただければと😂
定年なんてまだまだ先…と思っていると、あっという間に迫ってきそうでなんだか怖いですよね。少しずつ少しずつ、準備というか、考えるところから始めていきたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました〜!