すごいぞ千代田Web図書館!使い方と活用方法まとめ

図書館について、こう考えたことはありませんか?

これだけ電子書籍が増えたのだから、図書館も電子化してくれたらいいのにな。そしたら借りたり返したりの手間もないし、読みたい本がすぐに読めるし、図書館側も延滞を無くすような運用にできそうなのにな

と…。

あるんです、それ。

千代田Web図書館という名の革命

ネットで見かけて「ついにこの時代が…!」と小躍りしてしまいました。

この度、図書カードを作る機会があったので喜び勇んで試してみました。

https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/guidance/registration/

まず、誰が使えるの?

サクッとご説明すると、主に区内在住・在勤・在学の方のみ千代田web図書館は利用可能なようです。

千代田区立図書館は、どなたでもご入館できますが、資料を借りたり、サービスを利用したりするには「貸出券」が必要です。

日本国内にご住所がある方であれば、どなたでも貸出券をつくることができます。下記の1と2をお持ちになって図書館でお手続きください。

(注釈:名前と住所が確認できるものと申請書が必要とのこと)

Web上で資料の予約などができる「マイページ」と、電子書籍を閲覧できる「千代田Web図書館」(主に区内在住・在勤・在学の方のみ)、音楽配信サービス「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」などを利用できます。詳しくは「マイページについて」をご覧ください。

貸出券をつくるより

千代田web図書館は、①千代田区の貸出券をつくる②インターネットでパスワードを登録する(利用者IDは貸出券のIDと同)という工程を踏むことで利用可能になります。

千代田区に在住・在勤・在学の方はお試ししてみたらいかがでしょう。

※これこそまさに「本当は秘密にしておきたい」的な話なのですが(予約競争が激しくなってしまうので笑)、行政のサービスを活用しない手は無いですよね。

使い方の解説〜大量のスクショを添えて〜

高級レストランのメニューみたいなタイトルにしてみました。
(高級レストランに対する無知をさらけ出していくスタイル。本物の高級レストランはこんなダサいメニュー名は付けないと思う)

続いて、主な機能(貸出・予約・読み方・返却)について説明していきます。

※余談だけど、「貸出券」とか「貸出・返却」とかって自然に使ってますけど、貸し出すのは図書館側だから、利用者側が「貸出」っていうのは変ですよね。利用者側からすると「借受」なのでは?

貸出方法

借りたい本を選びます。人気ランキングも!
ランキングは100位まで

気になる本があったら、本の横に「借りる」ボタンがあるのでクリック。

秒で借りられます

「今すぐ読む」をタップするとすぐにブラウザ上で読めるようになります。
(Kindleをはじめとする電子書籍サービスと違ってアプリはないので、読むときは常にネット回線が必要です)

読むとき

先ほど借りた本(東京の神社・お寺めぐり)を読んでみましょう。

普通に面白そう

左上のハンバーガーメニューを押すと、目次などが見れます。

こんな感じ

自動ページ送り機能なんてのもあります(使ってない)。
また、歯車マークをタップすると、設定画面が開きます。

結構色々ある

色反転するとダークモードっぽくなるのですが、読みにくくてやめました。

予約方法

人気の本は予約しないと読めません。電子だから物理的には貸出数無限なのでは?と思ってしまいますが、一度の貸出可能数には限りがあるようです。(何人同時に借りられるのかは、表示がないのでよく分かりません)

本の一覧で、「借りる」ではなく「予約する」と表示されているものは、タップすると予約することが出来ます。

ライフシフトを予約!

予約をタップすると、こんな画面が出ます。

さっきの貸出とほぼ一緒ですね

予約した本の受け取り

予約の順番が回ってくると、メールでお知らせが来るので、予約一覧から「借りる」を押すと、読み始めることが出来ます。

さいはての彼女が回ってきました!

サピエンス全史、もう一生回ってこないんじゃないかってくらいずっと待ってます。

取置期限が決まっていて、それまでに借りないと予約取消になるので(この辺は紙の本と一緒ですね)注意しましょう。

返却方法

貸出期限が過ぎると自動返却されるので、延滞の心配が無く安心です。

ウェブ図書館で借りられるおすすめ本

千代田区のウェブ図書館で利用可能なもので、こんな本も読めちゃうよ!というものをいくつか紹介します。

・さいはての彼女/原田マハ
・教養としての世界史の学び方 電子版/山下範久
・鍵のない夢を見る/辻村深月
・ビブリア古書堂の事件手帖/三上延
・食堂かたつむり/小川糸
・対岸の彼女/角田光代
・サピエンス全史/ユヴァル・ノア・ハラリ
・かがみの孤城/辻村深月
・わたしの美しい庭/凪良ゆう
・時をかけるゆとり/朝井リョウ
・両利きの経営/チャールズ・A・オライリー
・世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた/永井孝尚
・LIFE SHIFT 電子版 100年時代の人生戦略/リンダ・グラットン
・ティール組織/フレデリック・ラルー

千代田区ウェブ図書館より

ビジネス書から小説から、幅広い取り揃えですし、人気・注目作品も扱っています。
これがすべて無料で読めるとは、とてもありがたいですね😇

しばらく使ってみての感想

メリットしかない千代田web図書館ですが(いやまぁその分、直接・間接的に税金を納めている訳で、使わないとむしろ損、という言い方が適切なのかもしれませんけども)ウキウキでしばらく使った結果、ちょっと使いづらくて、ここ最近は使っていません笑

ちなみに普段は新刊で買ったり、メルカリで買ったり、図書館で借りたり、電子書籍で読んだり、いろんな方法で本を読んでいます。
電子書籍はもっぱらKindleにしています。(最近行われたDMMブックスの70%オフキャンペーンを機に、DMMブックスにも手を出し始めました)

さて、上記のような読書環境の中で、無料・オンラインのみ(アプリ無し)の千代田web図書館の使い勝手はどうかというと…

やっぱり使いにくいなと感じてしまうのですね。

具体的には、以下の点が気になりました。

  • 読みたい本を探すのがまず面倒。ランキングや新着からジャンル絞って探すことが多いけど、読みたいものがそんなに無い。上に挙げた通りいい本も揃ってるのですが、やっぱり数は少ないし、ジャンルにバラツキも多い。探すのに疲れて諦めちゃうこともしばしば。
  • 借りた本を読むのに、ログイン(ID・PW入力)→借りた本一覧→借りてる本を選んで「読む」を押す→読み始める、というステップを踏むのが面倒。
  • 読んでいるときに、URLやタブ画面など、ブラウザの画面が表示されてしまうのがダルい。ブラウザの設定で解決できるかもしれないけど…。
  • ページ送りするたびに「処理中…」が表示されるのがしんどい。※ずーっとな訳ではなく暫くすると解消します。
  • 一応、時間が経ったり閉じたりしてログアウトされてしまっても、前回閉じたところから復帰してくれるのはありがたいです。また「処理中…」は走るけど。
  • あと、別端末でログインしてもちゃんと前回閉じたところから復帰してくれるのも、有難いです。
  • 予約の本が全然回ってこない。もうまじで全然回ってこない。紙の本も同じといえば同じだけど、自動返却されるから逆に期間内に返さなくなるのかも。
  • いつでも読めると思うと、逆に読まない。※自分のせい

その点Kindleは(他のアプリも同じかもしれませんが)ここが良いなぁ、と思います。

  • 購入してダウンロードしてしまえばサクッ!ヌルッ!と読める。
  • 画面に余計なもの、時刻や電波やバッテリーなども、何も映らないのがやっぱりとても良い。
  • ハイライト機能がスムーズだし便利。(web図書館も似た機能はあるんだけど、モサモサしてて使う気になれない。どうせ返却しちゃうしな…となる)
  • Kindle Paperwhiteを使ったり使わなかったりしているのですが、やっぱり専用機だと集中して読める。スマホだと別のことが気になっちゃうので。※集中力の問題

うん、UI(ユーザーインターフェース)というかUX(ユーザーエクスペリエンス)の、ほんの少しの差で、「やっぱ使いやすい!」と「使いづらいから二の足踏む!」が大きく分かるのだなぁ、としみじみしますね。

もちろん無料のサービスなので、練りに練られたkindleと比較されても…とは図書館側も思うでしょうけどもね。

なので、使い心地は気にしない!とにかく無料で読みたい!という方はガンガン使ったらいいと思いますが、探すのも面倒だし、開くのも面倒だし…という方は、電子書籍や紙の本をバンバン買った方がストレス無くて良いかもです。

著者にお金も入りますしね!(本やCDを買うのはお布施だと思っているクチです)

わたしは利用していませんが、絵本を借りると読み聞かせ音声が流れるものもあるようですよ。
ランキング1位がずっと絵本なので気になって借りてみたら音声ボタンがあって、押したら声が流れてびびりました。すごいサービスだ…。

他にウェブ図書館が利用できるのは?

千代田ばっかりずるい!都心だからって調子に乗ってるんじゃないよ!

という方、こちらのサイトでウェブ図書館を導入している市区町村を確認することができますよ。

https://aebs.or.jp/Electronic_library_introduction_record.html

都内で他に利用できるウェブ図書館が無いかな…そしたら複数箇所で予約できて嬉しいな…と邪な心で調べてみたのですが、基本的に「在勤・在学・在住」でないとウェブ図書館は利用できない(貸出カード自体は無条件で作れる区が結構多いのですが、ウェブ図書館はさらに条件が厳しくなっている模様)ので、複数箇所の利用は難しいかもしれませんね。

渋谷区に住んでて、千代田区で働いてたりすると、もしかしたら複数利用可能なのかも。

東京だけでなく、色んな自治体で電子図書館のサービスが始まっているようなので、ぜひ検索することをおすすめします☺

まとめ

一部の市区町村で、図書館に行かずとも(勿論無料で!)本を借りられるweb図書館サービスが始まっていますよ!
ただし利用できるのは、その市区町村に在勤・在学・在住の方だけみたいですよ!
例えば千代田区の場合はこんな感じですよ!
ただぶっちゃけ、Kindleの方が圧倒的に使いやすいですよ!

というお話でした。

ますますこんな取り組みが活発になるといいですね。

ちなみに散々文句を言いながらも、いまweb図書館で「わたしの美しい庭」を借りて読んでいます。

集中できてしまえば、UIもそんなに気にならないんだよな…
(散々不満を述べたけど、やっぱり使い手側の問題なような気もしました)

最後までお読みいただき、有難うございました!