タグ「容姿端麗」の投稿一覧

練り練り設定×ゆるテイスト=良き(「パルパネルは再び世界を救えるのか」)

 西の王を知っているか。 そうだ。 西から東へと破竹の勢いで勢力を広げ、今や大陸の半分以上を支配している、あの西の王だ。 どうして西の王が、王の中の王とみなされているのか。 西の王にひれ伏し従うのは、五億を超える民だけで …(続きを読む)

ニガめファンタジーの旗手・多崎礼さんの「血と霧」が重すぎて

最近分厚い本ばかり読んできたので(愚かな薔薇、同志少女、黒牢城……)、久しぶりに薄めで読めるもので、ファンタジーとか読みたいな…と思い、こちらを手に取りました。 渋くてカッコいいイラストが印象的ですね。多崎礼さんの「血と …(続きを読む)

見抜けるはずもなかった「medium 霊媒探偵城塚翡翠」、霊媒美少女に踊らされ

霊媒美少女…?🤔自分で書いておいてこんな言葉あるのかなと思ってしまいましたが、今日は「medium 霊媒探偵城塚翡翠」をご紹介させていただきます。 清原果耶さん主演でドラマ化しましたね、おめでとうございま …(続きを読む)

しんどさと面白さが正比例する「アルモニカ・ディアボリカ」における絶望の果て

皆川博子先生(1930年、昭和5年生まれ!御年91歳!)の新刊「インタビュー・ウィズ・ザ・プリズナー」が6月16日に発売しました。 (これから読みます。何一つ予備知識のない状態で読みたいので、帯すら読んでない) 上記の新 …(続きを読む)

新刊が待ちきれないので「黄昏の百合の骨」も読んだ

「一緒に飛んでいってくれる?」 全てを捨てて。 無意識のうちに、そう呟いていた。「--いいよ」 単行本P228より 「麦の海に沈む果実」の続編です。結構改行が多めなので、サクッと読めてしまうかも。 前作「麦の海に沈む果実 …(続きを読む)

新刊に備えて「麦の海に沈む果実」を再読した

2023年5月に恩田陸さんが「薔薇のなかの蛇」を発売します(唐突) 別記事でお伝えする予定なので詳細は置いておきますが、シリーズ前作にあたる「麦の海に沈む果実」を久しぶりに再読して、やっぱり大好き!!!!!!と再認識した …(続きを読む)

【ネタバレ】命蠢く湿地は全てを覆い隠してくれる…「ザリガニの鳴くところ」の沼は深い

【2021年4月14日更新】本屋大賞2021の翻訳小説部門第1位になりましたね、おめでとうございます!!ということで、文章全体がちょっとでも読みやすくなれば…と思いちょいちょい修正しました。 翻訳小説部門第1位は『ザリガ …(続きを読む)

一滴の嵐

隠れすぎた名作「一滴の嵐」が描く少年の関係性が胸に刺さったまま抜けない

ここに、ひとつの隠れすぎた名作がある。知っている人に出会ったことがないし、今後も出会うことはないかもしれない。でも、好みに合致する人の心を掴んで離さない、そんな作品です。そんなに隠れてないでもっと表に出てきて欲しい。 歴 …(続きを読む)