「ChatGPT時代の文系AI人材になる」ことはできるか?(読了感想&覚書)

ChatGPTの波……来ていますよね。
一周回って、GoogleのGeminiの方が良いのでは、みたいな話もありますが、皆さんどうでしょう、使いこなしていますか?

※ちなみに、このブログのURLはGTP3.5に考えてもらいました。

わたしはと言えば、会社のセキュリティが厳しくてChatGPTを仕事で使うことはできないのです。(そもそもこの本に向いてない)

実は一時期ChatGPTに課金していた時があったので、このWebサイトを改修するのにもコード書いてもらってとても助かったので、生活に生成系AIが入ってきているな……とそれなりに実感しています。

(Webサイトの改修も、これまでだったらココナラとかで依頼していたと思うのですが、今回はGTP4でやり切ったので)

これは本当に、いよいよ仕事がAIで代替されるかも!?とか、AIを使いこなす力が社会人的に必要かも!?とも思います。

そう思うと、書店で平積みになっていた本書「ChatGPT時代の文系AI人材になる」を手に取らずにはいられませんでした。

本書では、文系がAIと共存するにあたっての必要な心得を5つに分けて体系化し、解説しています。

あくまで「AIを作る」エンジニア的なことには触れておらず、「AIを使いこなして仕事に活かす」企画職や事務職向けの内容です。

それでいて、ざっくりこれだけは押さえておこうね!というAIの仕組みについても噛み砕いて解説されており、なかなか親切でした。

この機会に自分の仕事を振り返りたい方や、実際に仕事でAIを使いたい人には一読の価値があると思います。ただ、おそらく類似の本はすでに何冊も出ていると思うので、すでに学ばれている方には既知の情報が多いかも?という印象です。

つまり、深くはない。

以下は、わたしが読んで特に覚えておこうと思った部分の要約です。

あくまでも個人の読みであり覚書で、本書の内容を正確に要約したものではありません。
既読の方はおさらいとして、未読の方は読むべき本か確認するための判断材料程度にどうぞ。

雑メモ:覚えておきたいこと

①AI活用マインド

問い①:これから先、AIを使わずに、仕事で高い生産性を維持できると思うか?
問い②:これから先、AIを使わずに、良いサービスは生まれると思うか?
問い③:これから先、AIと戦って、勝てる領域はどのくらい残ると思うか?

②AI基本理解力

この章では基本用語解説があり、初心者親切設計でした。
以下は、2回読んでも覚えられなかった単語だけ書き出したもの。

ブログの強みを活かして解説記事のリンクを貼っておいたので、「……?」と思った方はご参照ください笑

プレイグラウンド
ゼロショットプロンプティング&フューショットプロンプティング
ファインチューニング
ハルシネーション
テンパラチャー
RLHF

③AI仕組み理解力

とにかく大規模学習モデルがすごいってワケ

④AI事例収集力

?あまり本文中に解説なかったような?
末尾に事例集がありますが。

⑤AI企画力

AIを使って、どう仕事を効率化させるか?を、考えるのがAI企画力とのこと。
プロンプトが参考になったのでメモしておきます。

あなたはAI活用プランナーです。【大企業における営業が非効率】である課題を解決するために、生成AIを使って新しい価値を生み出すユニークな「企画アイデア」を10個考えてください。企画について100点満点の自己評価をつけてください。また、各企画アイデアの推しポイントを解説してください。表の列に「企画アイデアの詳細」「必要な知識データ」「対象となるターゲットの具体像」を追加してください。

p175

⑥AIプロンプト力

よく、”プロンプト力が大事”と言われていますよね。
良いプロンプトとは「指示の意図を汲んで例外が少なく高い精度の出力」が出せるものとのこと。

簡易プロンプト・詳細プロンプト・シナリオプロンプトという3つの”型”が紹介されていましたが、後半二つについてはまだるっこしいな…とちょっと思ってしまいました笑

詳細プロンプト
・Request(依頼)を出す
・Role(役割)を決める
・Regulation(形式)を指定する
・Rule(ルール)を定める
・Review&Refine(評価・改善)を求める
・Reference(参照知識・例)を与える

p213

あと、精度を上げるためのちょっとした一言(キーフレーズ)が便利そうでした。

・小学生でもわかるように
・その理由も添えて
・ステップバイステップで
・最良の手順をまず考えてから、その手順通りに実行してください
・良い出力のために必要なことを私に質問してください
・自信がなければ答えないでください
・間違ったら大変なことになるので慎重に
・良い出力になるプロンプトを書き換えて

p223

人間的な指示(間違ったら大変だよ!とか)が多いのが
印象的ですよね。

⑦AIマネジメント力

プラグインを使ってこんなことが〜ということや、実際に現場で使うときにはこういう点に注意〜といったことが書かれています。わたしは実際に職場で導入する予定は無いので流し読み。

あとは巻末に、実際に生成AIを使ったサービスや事例の一覧がついていました。

これを読んだからって、すぐさま仕事で使いこなせるようになるとは思えませんでしたが、学びって大事ですよね。(凡夫の感想)

読みやすい本なので、同じようなモヤモヤを抱えた文系の方、ぜひ参考にされてみては。

最後までお読みいただき、ありがとうございました〜!