都内ブックカフェ放浪記(現在9店舗)
ブックカフェ…好き…拘りたい…という気持ちが高まったので、ブックカフェ放浪記と名付け、訪問レポとおすすめ店舗をまとめてみることにしました。
以下、ちょっと長い能書きから始まりますので、アレだったら目次からパパッとお目当てのお店に飛んでくださいね。能書き長いから読まなくていいのでね。ホラホラ目次をご覧なさいって。(能書き書く意味あった?)
Contents
まえがきとしてのブックカフェへのお気持ち
読書が好きです。高じて、本という物体そのものが好きです。
紙の感触、インクの匂い、個性あふれる装丁が好きです。
そんな訳なので、ずらっと本が並べられている光景も大好きです。
図書館も、本屋も、旅先のホテルのライブラリーも、眺めるだけでワクワクします。
(特に大きな図書館や本屋に行くたびに、無限の叡智が詰まっているという喜びと、わたしの人生の残りを全部使っても全部を読むことが出来ないという焦りとではち切れそうな気持ちになって、ただただウロウロしてしまいます…)
こうなってくると、もう当然の帰結として、カフェも大好きです。
読書のお供としてのコーヒーやあらゆるお茶、お菓子、素敵な食器たち。
これら全てを総動員して楽しむ、読書の時間を愛しています。
そんなわたしにとって、そして世の中に散らばっているであろう同じ志向を持った同胞たちにとって、ブックカフェという響きは特別なものではないでしょうか。
だって、ワクワクするような本棚も、美味しくて温かい(あるいは冷たい)飲み物も、甘いものも、なんなら素敵なインテリアだって、全部揃ってる!
旅行先だけでなく、行く先々の街にブックカフェはあるだろうかと検索するのが習慣になっていて、友人との待ち合わせまでの時間や買い物の休憩に、調べたお店に行くようにしています。
…でも、意外と当たり外れが多いのですよね、ブックカフェって。
(わたしのような)一定のニーズがあるから店舗数もそこそこあるのだと思うのですが、行ってみたけどイマイチ…というお店も、これまた一定数あるように思います。
きっと“カフェ”に求めるものと、“ブックカフェ”に求めるものが、ちょっとずつ違うからなのだと思うのですが。
でも検索しても「●●エリアのブックカフェ●選!」みたいな記事ばかりで、お店の評判やブックカフェならではの評価ポイントについてはよく分からない…ということが、とても多いです。
いやもちろん、●選!が無いとそもそも出会う機会もないので、それはそれでとても有り難いのですが。
「こんなのあったらいいな」を自分で生み出す悲しきモンスター・はつねとしては、自分が満足行くようなブックカフェの一覧が欲しい、是非とも欲しい。
わたしが欲しいということは、きっと欲している人が他にもいるはず…ということで、都内ブックカフェ放浪記という記事を作成することにしました。
まえがきだけで既に一つの記事みたいな長さになってしまい恐縮ですが、ゆるゆる更新していきますのでよろしくお願いします。あなたのブックカフェ選びの参考になりますように!
千代田区のブックカフェ
【神保町】眞踏珈琲店
初手から素晴らしくおすすめのお店です。
ちょっと入りづらい雰囲気が漂ってますが、勇気を出して入店しましょう。
1階がカウンター、2階がテーブル席になっています。行ってからのお楽しみの方が楽しいと思う派なので多くは語るまいと思いつつも、これだけは言わせてください。
とにかく取り揃えている本のラインナップにセンスしか感じない。さすが本の街神保町のブックカフェ、こうじゃなくっちゃ!
2階にびっしり並んだ本を眺めるだけでも楽しいし、あとトイレの仕掛けが楽しいので、催さなくてもトイレには行ってみましょう。
店員さんがシットリ系(行けば分かるはず…笑)なのも、お店の雰囲気とマッチしていて良かったです。
個人的評価(各5点満点)
蔵書:★★★★★(素晴らしい、有難うございます(深々とお辞儀))
ゆったりできるか:★★★(椅子の座り心地は至って普通です)
読書に没頭できるか:★★★(わたしが行った時は、常連さんが来ていて1階がわちゃわちゃしていました)
【神保町】ブックハウスカフェ
まだまだ神保町です。靖国通り沿いにどーんと構えるブックハウスカフェさん。
ブックカフェというよりも、本屋さん兼カフェのようなイメージです。
珍しいのが、新刊の絵本専門店ということ。
店内を散策するとあちこちに昔見た絵本たちが目に飛び込んで来て、ノスタルジーに殺されそうになります。
ああ、母が読み聞かせてくれたな…とか、あの頃はなにも悩みなんて無かったな…とか、あの頃の未来に僕らは立っているのかなあ…とか(夜空見上げるな)
いろんな気持ちが泡のように浮かんでは消え、浮かんでは消え…心がギュッッッとなりました。疲れてるのかな。
心が弱ってる時だと不用意に打ちのめされてしまうので、自覚がある方は注意した方がいいです。(なにその忠告)
思わぬダメージを受けたものの、幼少期に親しんだ絵本たちがまだまだ現役で活躍している様子を見るのは頼もしくもありました。同年代の友だちと言って、あれ読んだこれ読んだってキャッキャしたらとても楽しそう。
お店の中央部分がカフェになっています。棚の本を持って行って良いのかがよく分からなかったので、ブックカフェというカテゴリにして良いのか迷いましたが、絵本に囲まれながらお茶するのは、ファンタジックでとても良かったです。
※コロナ対策か、お店の入り口がフルオープンで店内極寒だったので、ゆっくりしたい場合にはお天気と服装に気をつけて!
個人的評価(各5点満点)
蔵書:★★★★(独特の蔵書で楽しいですが、席に持っていってOKなのか未確認)
ゆったりできるか:★★★(普通のテーブルと椅子、席感覚はゆったりめ)
読書に没頭できるか:★★(店員さんがちょっと怖かったのと寒かったのとで、そそくさと撤退してしまいました残念)
【神保町】神保町ブックセンター
神保町駅前の交差点に見事な存在感で佇む書店兼カフェです。
コワーキングスペースとしても利用できたり、圧巻の岩波蔵書を堪能したり、ドリンクや甘味を楽しんだり、カレーも名物!
盛りだくさんなお店です。
※これまで購入前の本を席に持って行くことがOKだったのですが、マナーが良くないということで購入前の持込がNGになりました。ご注意くださいね。
窓際のカウンター席にコンセントあり、お店のフリーWi-Fiも使えます。
使い勝手のいいお店で、取り揃えている本も普通の書店とはちょっと違っていたり(逆に、漫画などはほぼ置いていないです)、楽しいお店なのでよく利用させていただいています。
個人的評価(各5点満点)
蔵書:★★★★(知的な雰囲気漂う取り揃えです)※購入前の持込NG!
ゆったりできるか:★★★★(ソファ席などなどあり、ゆったりできます)
読書に没頭できるか:★★★(立地がいいので混雑することもしばしば)
【神保町】Paper Back Cafe
神保町駅前の「すずらん通り」にどどんと構える東京堂書店さんの1階・2階に併設されているカフェです。
(公式インスタがなかったので、個人の方の投稿をお借りしました)
こちらも購入前の持込はNGです。マナーを守って利用しましょうね。
飲み物が安価なのが有難いです。ガラス面が解放的で、じっくり読書するというよりも、お友だちとの待ち合わせにピッタリだなという雰囲気。
1階窓際のカウンター席にはコンセントもあり、お店のフリーWi-Fiも利用可能。パソコンをいじっている人も多いです。
個人的評価(各5点満点)
蔵書:★★★★(独特の蔵書で楽しいですが、席に持っていってOKなのか未確認)
ゆったりできるか:★★★(普通のテーブルと椅子、席感覚はゆったりめ)
読書に没頭できるか:★★(店員さんがちょっと怖かったのと寒かったのとで、そそくさと撤退してしまいました残念)
港区のブックカフェ
【六本木】文喫
入場料徴収形式の珍しい新刊書店、本と出会うための本屋とのこと。
文化を喫する、入場料のある本屋。
文喫HPより
ルールが複雑そうだったのでめちゃくちゃ予習してから訪問したのですがとってもいい感じでした。混んでない方が圧倒的に居心地がいいので(混んでいると入場制限かかりますが、それにしても空いている時の居心地の良さが半端ない)平日が狙い目だと思います。
文喫のたしなみ方
文喫HPより
入場料 1,650円(税込)※土日祝は1,980円(税込)
一、総合受付で入場バッジを受け取る
二、飲食受付で珈琲・煎茶(おかわり自由)を受け取る
三、じっくりと本を選び、好きな席で過ごす
四、意中の一冊と出会うかもしれない
五、店内の全ての本が購入可能
六、お帰りの際は入場バッジを受付に返す
「文喫」に来たよ…!入場料(1,500円+税)払って本読んだり作業したりできる夢空間in六本木٩( ᐛ )و
— はつね (@hatsune_ss) April 21, 2019
館内は思いの外静かで居心地いい。普段は音楽聞かないと作業出来ないのだけど、ここは大丈夫。(イヤホン忘れたけど耐えられた)
本屋で見かけた気になる本から図書館にありそうな重厚な本まで!夢空間! pic.twitter.com/4BTfuiOUEG
夏休み14日目…とうとう最終日……
— はつね (@hatsune_ss) August 19, 2019
今日は1500円でコーヒー&緑茶がおかわり自由で3万冊の蔵書読み放題でWiFiと電源も勿論ある六本木の #文喫 に数時間居座り、夜は最後の晩餐と称してワインを飲んだ。おつかれ、おつかれさまでした…さようなら…休日の自分…ッ! pic.twitter.com/6rh1THmhOl
ウキウキで訪問している過去の自分。また行きたいなと思う、お気に入りのお店のひとつです。
個人的評価(各5点満点)
蔵書:★★★★★(一般文芸少なめ専門書多めで、知的好奇心を刺激されるゥ!)
ゆったりできるか:★★★★★(自分の落ち着く席が確保できたら無敵)
読書に没頭できるか:★★★★(基本全員静かに過ごしているので集中できます)
渋谷区のブックカフェ
【初台】本の読める店 fuzkue
今回ご紹介しているブックカフェの中でも、最も意識が高い店舗でしょう。
存在を知らないと入っていけないような店構えなので偶然迷い込む人はほぼ居ないと思いますが、何はともあれ、一度公式HPを見てみて、あっ自分にはちょっと合わないかも、と少しでも思ったら回れ右するのがお互いのためな気がします。それほどコンセプトがくっきりはっきりしているお店です。
わたしは意識高いお店が苦手なので、訪問した際は予めHP上で公開されているメニュー兼店舗説明書(何とこれがPDFで50枚ある)を精読してから臨んだので戸惑うことはありませんでしたが、終始そわそわして終わりました笑
非常に面白い料金体系を採用していたり、いろんなチャレンジを繰り返している面白いお店です。下北沢と、最近西荻窪にも店舗をオープンしたそうですよ。
詳しい感想は別記事でご紹介しようと思いますが、読書好きを自認する方は一度試してみてはいかがでしょう。
個人的評価(各5点満点)
蔵書:★★★(冊数は少ないですが自分では手に取らない本が多くて楽しい感じ)
ゆったりできるか:★★★(カウンター席だとちょっと微妙かも、ソファ席取れたら勝ち)
読書に没頭できるか:★★★(慣れたら良さそう、ビビリの初見にはちょっときつかった)
【渋谷】森の図書館
渋谷の道玄坂の上の方、マークシティを通り抜けて出てきた先らへんにあるお店です(ふわっとした案内)。
2014年からオープンしているそうですから、この手の業態としては老舗の部類に入るかもしれませんね。
本に出てくる食事たちをイメージしたメニューがあったり(西の魔女が死んだのキッシュとか!チョコレートアンダーグラウンドのチョコレートケーキとか!)、店内の蔵書もいわゆる一般文芸が豊富で、「ああこれ好き!」と声をあげたくなります。
おしゃべりOK、フリーWi-Fiありで、カフェ目的・読書目的・おしゃべり目的といろんな方が思い思いに過ごしている雰囲気もいい感じでした。
渋谷に行く機会があまり無いのですが、また利用してみたいお店です☺
個人的評価(各5点満点)
蔵書:★★★★(冊数は多くないですが、これ読んだことある!って本が多くて楽しい)
ゆったりできるか:★★★(ハイチェアが多いのでこの評価、窓際の席が強い)
読書に没頭できるか:★★★★(おしゃべりも心地よいノイズになります、いい感じ)
台東区のブックカフェ
【上野】ROUTE BOOKS
上野駅から3分くらい、静かな裏通りにいきなり無骨オシャレな建物が現れて驚きます。
(公式インスタがなかったので(ありそうなのにな…)、個人の方の投稿をお借りしました)
ブックカフェというよりも、本屋とカフェと植物屋さんと家具屋さんがごちゃっとまとまった感じのお店なので、ブックカフェ行きたい!という気持ちで訪れるとちょっと違うかもしれません。(購入前の本の持ち込み可否不明、1階と2階がカフェスペースなのですが、本屋と併設されている1階部分の席数が少ないので)
でも、緑がわさわさ〜っとしている店内や、遊び心溢れるお手洗いや、クラフト感!って感じの外観など、とってもいい感じです。上野に訪れる機会があったら立ち寄ることをオススメします。
個人的評価(各5点満点)
蔵書:★★★★(冊数は多くないですが、テーマの切り口が面白くて陳列が楽しいです)
ゆったりできるか:★★(1階で長居するには度胸が要ります。席数少ないので)
読書に没頭できるか:★★(読書というより、オシャレな空間でおしゃべりを楽しんだ方がいいかも)
その他のブックカフェ
【高円寺】アール座読書館
訪問したのが随分前なので記憶があやふやですが、おしゃべり禁止ルールがあり、まさに一人で読書に没頭するためのお店!です。先にご紹介した初台のfuzukueさんとちょっと似ていますね。
ちょっとファンタジー寄りな内装が素敵です。固定客が多そう。久々に訪問してみたいです。
個人的評価(各5点満点)
蔵書:★★★(あやふやですが、いくつか書棚があったような…)
ゆったりできるか:★★★★(お一人様席が豊富です。むしろ複数人で訪問できるのかな?)
読書に没頭できるか:★★★★★(静かな雰囲気に気圧されますが、慣れればリラックスできるはず)
おまけ:惜しくも閉業してしまったブックカフェたち
【丸の内】マルノウチリーディングスタイル ※閉業
東京駅すぐ近くの「KITTE」というビルに入っていました。店舗面積はさほどでもないのですが、定番のものから一捻り聞いたものまで幅広く、食事も出来て、本に関するイベントを定期的に開くなど精力的に営業されて居たのですが…残念。
【浅草】BOOK AND BED TOKYO ※閉業
浅草から数分の商業ビルの上の方(あやふや)に入っていた”泊まれる本屋”さん。泊まらずカフェ利用も出来ると聞いて一度行ってきました。お店が広くないので、蔵書の数は正直あんまり…でしたが、空間がお洒落で、浴衣でポートレート撮影している人が居て、ああ浅草っぽいなぁと感じたのが記憶に残っています。
泊まれる本屋さん、確か池袋にもあったと思うのですが、このブログを書いている現在(21年9月)では、東京は新宿店のみに縮小しているようです。コロナで経営が厳しいのかな…コンセプト大好きなので、頑張っていただきたいです。
泊まれる本屋 BOOK AND BED TOKYO https://bookandbedtokyo.com/ja/