【まとめ】2021年に読んだ本+今年のベスト10冊
うう〜😫(第一声がうめき声)
2021年も残すところあと1日になりました。
一年の締めくくりとして、毎年恒例(?)企画!2021年に読んだ本と、その中からベスト10冊をご紹介したいと思います。
ちなみに過年度の記事はこちらでございます。
早速ですが、まず今年読んだ本をリスト形式でご紹介します。
ブログに記事を書いた作品にはリンクを貼っておきますのでご参考になれば幸いです!
2021年に読んだ本一覧
- 銃・病原菌・鉄 上
- 革命前夜
- テスカトリポカ
- Think Civility
- Excel最高の学び方
- 三月は深き紅の淵を(再読)
- 麦の海に沈む果実(再読)
- ブランディングファースト
- 神様の御用人
- 大人の教養としてのアート入門
- 黄昏の百合の骨(再読)
- 黒と茶の幻想(再読)
- QJKJQ
- 一流の学び方
- 52ヘルツのクジラたち
- 麦の海に浮かぶ檻
- 薔薇のなかの蛇
- 開かせていただき光栄です(再読)
- アルモニカ・ディアボリカ(再読)
- インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー
- フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか
- 一般社団法人の失敗しない作り方
- ディープテック
- 「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
- 実践スタンフォード式デザイン思考
- ひとりビジネスの教科書
- 熱源
- medium 霊媒探偵城塚翡翠
- 逆ソクラテス
- 発現
- ハサミ男
- つけびの村
- その可能性はすでに考えた
- きのうの世界
- 英語日記BOY
- 限りなく透明に近いブルー
- 村に火をつけ白痴になれ
- 灰と幻想のグリムガル18 わたしは世界に嫌われている
- 薔薇忌
- 出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
- 海をあげる
- ペッパーズ・ゴースト
- 2人が「最高のチーム」になれるワーキングカップルの人生戦略
- 堆塵館
- 蕎麦湯が来ない
ということで、今年は45冊でした。ここ数年はこのくらいの冊数が続いています。読みたい本はたくさんあるのだけど…
今年のベスト10冊
前述の45作品の中から、10冊を厳選してみたいと思います。
10位:52ヘルツのクジラたち
2021年の本屋大賞受賞作でしたね。
しっとりと優しく、包み込むようなストーリーと文体でした。人気なのも頷けます。
もちろん面白かったのだけど、入り込みきれなかったというか…脳裏に漫画「私の少年」がチラつくというか…笑
ということで10位でした。
9位:逆ソクラテス
ひさびさの伊坂幸太郎さん。短編五作収録です。
表紙の絵にも現れていますが、本作は小学生が大活躍する作品です。
読む前にそんな情報を耳にして、子ども向けなのかな?と思い積極的に読もうとしてこなかったため、刊行から少し時間が経ってから読みましたが、大人が読んでも100%楽しめるのでご安心を。
読み心地が良くて、必ず面白くて、心に残るシーンがある。常にそんな作品を生み出す伊坂さんは本当にすごい……
8位:バートンズシリーズ二作(再読)
表紙を見るだけで感情が込み上げてくる大好きな二作品。
完結編となる「インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー」の発売に備えて再読したのでした。
グロテスクでおぞましく、あたたかで愛らしい、特別な作品です。
わたしと本の趣味が被るかも?と思われた方は間違いなく楽しめるので四の五の言わずに読んでくださいお願いします。(深々とお辞儀)
7位:理瀬シリーズ五作
シリーズ再読系が二作品続きます。
こちらは恩田陸の「理瀬シリーズ」!新刊となる「薔薇のなかの蛇」発売に向けてひたすら復習し他のでした。
やっぱり、「麦の海に沈む果実」→「三月は深き紅の淵を」の順番で読むのがおすすめなんだよなぁ。
(王道は刊行順である「三月〜」→「麦の海〜」→「黒と茶〜」→「黄昏の〜」だと思います)
そして残念ながら、この2冊を連続して読んだときの興奮がこのシリーズのピークなような気が………これ以上は何も言いませんけれども……
6位:海をあげる
ノンフィクションから一冊。2021年本屋大賞のノンフィクション部門受賞作です。
ノンフィクションというよりエッセイに近い語り口なので、「ノンフィクションは難しそう」と身構えてしまう方におすすめです。
それでいて、読後には『海』が読み手の心の中にしっかりと残る、少し重たい作品でもあります。
自分にはたくさん知らないことがあって、”それ”に苦しめられている人はたくさん居て、自分に何が出来るのか・何も出来ないのかも分からないほどに、とにかく無知すぎるな……ということをグルグル考えました。
せめて「読んだよ」ということを、誰に伝えるでもなく言いたくなる、そんな作品です。
5位:薔薇のなかの蛇
続きが出ることを諦めかけていたファンも多かったであろう恩田陸「理瀬シリーズ」の最新刊!
これが読めただけで今年はもう満足と言ってもいいかも。そのくらい、刊行までドキドキワクワクでした。
妖しく美しく成長した水野理瀬の物語、恩田さんの“好き”を目一杯詰め込んだゴシックミステリです。
(こんなに大好きなのに5位だというところに色々感じ取っていただけたら…😌)
4位:ペッパーズ・ゴースト
伊坂幸太郎さんの最新長編です。9位の「逆ソクラテス」と同様に、「あァ〜〜〜いまわたし伊坂作品読んでる〜〜」と脳が喜ぶ感じがたっぷり味わえます。
逆ソクラテスとどちらが面白いかと言われると「好みです」としか答えようがない(そりゃそうだ)のですが、わたしはペッパーズ・ゴーストの方が好みでした。もう、分かりやすく伊坂作品!な感じが好きです。
もし読むのを迷っている方がいたら、分厚いけど思ったより大丈夫だから臆さず楽しんで読んだらいいですよと声をかけてあげたい。それほどに分厚いです。鈍器か?
伊坂作品ってアトラクションだよなぁとしみじみ思います。爽快感たまらん。
3位:インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー
小説の女王・皆川博子先生の最新作にして「バートンズシリーズ」三部作の完結編。
毎度のことながら、「えっ皆川先生ってアメリカ独立戦争をその目でご覧になった…?」とそんな訳ない錯覚を抱かせる筆力にはお手上げです。
その分ちょっと難解だったり、読解力も必要なのかもしれませんが。
三部作完結編としての感想を書くのはとっても難しくて、まだ書けそうにありません。
感想書くためにはもう1回読まないと…と思うのですが、すごく面白かったのにもう1回は読みたい気持ちにはならないのだよな…本作読まれた方にはお分かりいただけるんじゃないだろうかこの気持ち。
2位:熱源
直木賞受賞作ですね!樺太アイヌのお話です。
わたし、フィクションで架空のキャラクターの中に史実の人物が混ざり込むタイプの作品が大好物なのですが、本作はまさにそれです。同じ嗜好を持つ方にはお楽しみいただけるはず。
そのまま大河ドラマ化しそうなほど、実在の人物が生き生きと活躍するので歴史好きにも刺さるかもしれません。
(なお、本作を面白かったよ!という方には併せてゴールデンカムイもお試しいただきたい…すごいので…)
1位:テスカトリポカ
2位の熱源に続き、本作も直木賞ですね!
メキシコマフィアが流れ流れて日本にやってきて、川崎で地獄の蓋が開く…というノンストップバイオレンス作品。
これ、面白いです。
2021年の早々に読んで「これは早くも今年のベストかも…?」と思ったのですが、そのまま独走状態でした。
自分のすぐ隣に地獄に至る底無し沼が存在しているんじゃないか…という恐怖を味わえます。
そういえば、テスカトリポカが面白かったから犯罪系のノンフィクションを読んでみようと思ったのかも。
おわりに
わたしにとっての2021年は、大好きなシリーズで長らく続刊の無かった2つのシリーズ作品が立て続けに新刊を出すというお祭り騒ぎの一年でした。
にも関わらず、このベスト10冊は正直なところやや強引にというか……捻り出して選んだところがあるので、来年は「いや〜10冊に絞りきれないくらい豊作でした!」と言えるくらい、たくさんの作品を読みたいです。
コロナの影響がまだまだ見通せない日々が続きますが、来年も皆さん健康で、充実した一年でありますように。
いつもブログに遊びに来てくださって有難うございます。来年もよろしくお願いいたします☺